世界1位のシナー、ツアー最終戦初Vへ好発進「素晴らしいスタートを切ることができた」[Nitto ATPファイナルズ]【テニス】
シナーがデミノーに快勝し好発進
現地11月10日、男子ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ)が開幕。イリ・ナスターゼグループの第1戦が行われ、世界ランク1位のヤニック・シナー(イタリア)は、アレックス・デミノー(オーストラリア/同8位)を6-3、6-4で下し、好スタートを切った。 【動画】シナーが放った時速101マイル(約162・5キロ)のフォアハンドウィナー&マッチハイライト ツアー最終戦初出場だった昨年は、決勝で当時世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に惜しくも敗れて準優勝だったシナー。あれから1年経ち、今年は全豪オープンと全米オープンのグランドスラムを含めて7度のタイトルを獲得し、世界1位となって母国イタリアに帰ってきた。 10月のATPマスターズ1000上海以来、1ヵ月ぶりの試合となったこの日の試合、序盤はデミノーの堅実なプレーを前に、シナーは立て続けにミスが出てしまい第3ゲームでサービスゲームを失う。 だが、臆することなく果敢に攻め込んでいくシナー。直後の第4ゲームでブレークバックすると、その勢いは強まりデミノーを押し込んでいく。第6ゲームでリードを奪って6-3でセットを取ると、第2セットもテンポよくポイントし、デミノーにチャンスを与えず。1ブレーク差を守り切って、ツアー最終戦の初戦を白星で飾った。 好調な滑り出しとなったシナーは、「公式戦で4週間プレーしていなかったことを考えると、素晴らしいスタートを切ることができた。今日、このレベルでプレーできたことをうれしく思う。最初はうまくいかない場面もあったけど、自分自身を見つけることができたんだ」と振り返った。 第2戦では、第1戦でダニール・メドベデフ(同4位)を撃破したテイラー・フリッツ(アメリカ/同5位)と対戦。 今年9月の全米オープン決勝で破っている相手との対戦に、「この2年ほどの間にかなりうまくなった。サーブが格段に良くなっているし、ボールをハードヒットするようになった。素晴らしい選手だ」と警戒。「勝ちたいと思うなら僕は最高の状態でいなければならない。厳しい戦いになる」と気持ちを引き締めた。 ◆イリ・ナスターゼ・グループ 1位:ヤニック・シナー(1勝0敗/100%/63.16%) 1位:テイラー・フリッツ(1勝0敗/100%/63.16%) 3位:ダニール・メドベデフ(0勝1敗/0%/36.84%) 3位:アレックス・デミノー(0勝1敗/0%/36.84%) ◆ジョン・ニューカム・グループ 1位:アレクサンダー・ズベレフ 1位:カルロス・アルカラス 1位:キャスパー・ルード 1位:アンドレイ・ルブレフ ※カッコ内(勝敗数/セット取得率/ゲーム取得率)
Tennis Classic 編集部