快挙達成の井上尚弥を評価せず? メイウェザーの現役最高ボクサートップ3に異論「イノウエがいないのは驚くべきこと」
ボクシング界の酸いも甘いも知るレジェンドは、世界スーパーバンタム級4団体統一王者となった井上尚弥(大橋)を評価しようとはしなかった。 【動画】メイウェザーの右ストレートが炸裂!朝倉未来をマットに沈めた決定的瞬間をチェック 去る1月3日、元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)は、米格闘技専門YouTubeチャンネル『Inside Fighting』において、現役ボクサーのトップ3を厳選。23年に2階級での4団体統一を成し遂げたテレンス・クロフォード(米国)と井上を選外とした。 50戦無敗(27KO)という敵なしで一線から退いた46歳が選出したのは、世界4階級制覇王者の“カネロ”ことサウル・アルバレス(メキシコ)、WBA世界ライト級王者のガーボンダ・デービス(米国)、元WBC世界ライト級暫定王者のライアン・ガルシア(米国)の3名。いずれも世界タイトル戦線に絡む名手たちである。 だが、各国メディアのパウンド・フォー・パウンド(PFP)で上位に位置するクロフォードや井上が揃って「選外」となったために、メイウェザーの見解には異論が噴出。スペイン紙『AS』は、「カネロとデービスは当然の人選と言えるが、ガルシアはまだボクシング界で多くのことを成し遂げておらず、世界タイトルも獲得した経験がないため、意外な人選だった」と指摘。さらに次のように分析している。 「ガルシアもPPVイベント、カリスマ性、SNSのフォロワー数を考えると注目すべきボクサーの一人ではある。しかし、現役ボクサーで成功の選手を決めるリストに、ナオヤ・イノウエとテレンス・クロフォード、デビン・ヘイニー(米国/世界2階級制覇王者)の名がないのは驚くべきことだ。彼らは直近の1年間で全員無敗という輝かしい時を過ごしている」 以前からメイウェザーは井上に対して辛口ではある。フルトンを撃破した昨夏には、「日本の“あいつ”はとんでもないファイターだ」と認めつつ、「アメリカにきて、俺たちと同じ土俵で戦うべきだ」と実力にケチをつけてもいた。ゆえに今回の選外はある意味で必然の結果とは言えるかもしれない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]