【毎日書評】人生を前向きに変える。戦略的「勝てるポジション」マネジメント
仕掛ける側、発信する側にまわろう
2つ目のキーワードは、「意識の転換」。意識を、受け手から送り手へと大きく転換するべきだというのです。 組織という観点で見れば、「会社人間、組織人」から「会社内『個人』、組織内『個人』」へ、ということになります。 組織のなかで、ただの会社人間、組織人としてふるまうのではなく、会社内「個人」、組織内「個人」に目覚める。言い換えれば、自営業者の意識で、自らの課題解決を行う仕事人になるということです。(71ページより) つまり問われるのは、その立ち位置に価値があるか否かということ。 需要が多い分野で、なおかつ供給が少ない場所であるなら希少性が高まります。希少性は、「仕事の値段」を上げるうえでも有効。そういう意味で、希少なポジショニングを取ることが重要だということです。(67ページより)
仲間がおもしろがる場所を探す
3つ目のキーワードは「遊び場」で、つまりは仲間と一緒に遊べる場所、仲間がおもしろがってくれる場所を探そうという発想。 思い切ったチャレンジによって、ポジショニングを考えるわけです。 大事なのは「面白がってもらえるか」という視点です。 もっと言えば、「遊びの要素があるか」。(75~76ページより) 各人の立場から協力しあえて社会貢献度も高く、おもしろそうな「遊ぶように貢献できる仕掛け」は、多くの協力者を巻き込めるというのです。(72ページより)
意識して環境を変える
4つ目のキーワードとして「環境」が紹介されているのは、「環境と経験だけが人を変える」と著者が信じているから。 自身の身を置く環境を変えれば、世の中の見え方が変わります。 また、自分の服装を変えると、周囲からの見え方が変わり、自分を変えることにつながります。 世の中の見え方が変わると人生のモードが変わり、コミュニケーションが変わる。 人生の豊かさは会話で決まりますから、コミュニケーションを変えることは、人生を変えることになります。(76ページより) そういう意味で、環境が変わることには大きな意味があるのです。(76ページより)