「トルドーさんの料理は2倍の量で」30代で下足番からキャリアをスタートさせた老舗料亭の“養子さん” 村田知晴さん(43)が、広島サミットで料理をつくるまで
息子はおじいちゃんが大好きですね。
――息子さんに対して、いわゆる帝王学のようなことは意識されていますか? 村田 僕はしてないですけど、おじいちゃん(大将)はいろいろ食べ物を与えたりしていますね。僕の妻が二人姉妹なので、大将自身は、男の子が欲しかったんだろうなあっていう印象はあります。孫のことをすごくかわいがって、誕生日プレゼントにこんなでっかい電気自動車を、「おじいちゃんが買うたろ」って。息子はおじいちゃんが大好きですね。「おじいちゃん」か「でーん」って言ってます。 ――でーん? 村田 よくわからないですけど(笑)。おそらく、いつも「でーん」と座って迎えてくれるからじゃないでしょうか。「おじいちゃんはおいしいものをくれるから大好き」って言ってます。 撮影 志水隆/文藝春秋 むらた・ともはる/1981年5月25日生まれ。群馬県前橋市出身。大学卒業後、商社の営業職を10年間務め、結婚を機に、2015年「菊乃井」に入社。1912年創業の京都の老舗料亭「菊乃井 本店」にて下足番からキャリアをスタートさせ、現在は専務取締役として「菊乃井 本店」「露庵 菊乃井」「赤坂 菊乃井」をまとめる。次期四代目として本店、赤坂の厨房に立つかたわら、義父であり三代目の村田吉弘氏が設立した「NPO法人 日本料理アカデミー」、京都の食文化を次世代に継承する「京都芽生会」に所属し、日本料理の本質と可能性を世界に発信する活動をおこなっている。龍谷大学大学院農学研究科食農科学専攻博士後期課程在籍中。好きな食べ物は、ラーメン、蕎麦、炊き立ての白ごはん。 INFORMATIONアイコン●菊乃井 本店 京都市東山区下河原通八坂鳥居前下る下河原町459 https://kikunoi.jp/
中岡 愛子
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