11月21日は「任天堂の日」 ポケモン25周年グッズが転売の餌食に「記念日なのに…」
人気ゲーム「ポケットモンスター(ポケモン)」のライセンス事業を手がけるポケモンは21日、発売から25周年となった「ポケットモンスター 金・銀」の記念グッズをネット通販で先行発売した。通販サイトにはアクセスが集中し、つながりにくい状況が発生、午前中で多くのグッズが売り切れとなり、フリマアプリでの転売もみられた。11月21日は、任天堂の家庭用ゲーム機や人気ゲームが発売された日で、ファンらが「任天堂の日」と呼んでいることもあり、X(旧ツイッター)などでは、利用者から不満の声が上がった。 【写真で見る】懐かしい玩具とゲームで大人も遊べる「ニンテンドーミュージアム」がオープン ■午前中でほぼ売り切れ グッズ販売は午前10時から通販サイト「ポケモンセンターオンライン」で開始。アクセスが集中して買い物ができない状況に、Xでは「購入しようとしてたけど敗北しました」などの投稿がみられた。 アクセスした順に目的のページへに案内する「仮想待合室」が設けられなかったことに対する不満が大きく、「仮想待合室」がXでトレンド入りした。午前中にはキーホルダーやタオル、ポーチ、スカジャンなどのグッズのほとんどが売り切れ、フリマアプリで、定価の2倍以上での出品も目立つ。記念グッズは23日に、全国にある直営店「ポケモンセンター」でも販売されるため、当日は店舗でもグッズを巡って、ファンと転売目的の購入者との間で、争奪戦が起こる懸念がある。 ポケモン金・銀はポケモンシリーズの2作目で、携帯ゲーム機「ゲームボーイ」向けソフトとして、平成11年11月21日に発売された。マイナーチェンジ版も含めて、出荷本数は約3000万本の大ヒットを記録した。 ■年末商戦見据え、スーファミ、ゼルダ、スマブラも 11月21日は、年末商戦が本格化する時期でもあるため、任天堂がゲーム機や人気作を発売した日となっており、ファンらが「任天堂の日」と呼んでいる。 平成2年には家庭用ゲーム機「スーパーファミコン」を発売。家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」の後継機で、ゲームソフトのデータ容量が増加したことで、色彩や音楽などの表現も豊かになり、ゲーム文化が花開いた。ファミコンで切り開いたテレビゲーム機市場の圧倒的なシェアを途切れさせることなく、ゲーム機本体を開発・製造する「ファーストパーティー」としての任天堂の立ち位置を決定づけた。 ゲームソフトでは、10年に「ゼルダの伝説 時のオカリナ」、13年に「大乱闘スマッシュブラザーズDX」、14年に「ポケットモンスター ルビー・サファイア」など、現在も続く人気シリーズの作品が登場している。(高木克聡)