カネを使いまくったのは? 欧州、夏の移籍金総支出ランキング3位。出だしは最悪…。340億円投じるも先行き不安?
欧州5大リーグの夏の移籍市場が閉幕した。今年も多くの選手たちが活躍の場を求めて新天地を目指したが、その中には巨額の移籍金でサッカー界の話題を集めた「ビッグディール」も。今夏の移籍ウィンドーで活発に動き、最も多くの資金を投じたクラブはどこだろうか。今回は夏の移籍市場における各クラブの総支出額をランキング形式で紹介する。 ※情報は9月3日時点。各クラブの移籍に係る支出額はデータサイト『Transfermarkt』を参照。なお、文中の獲得選手数は、今季より自前のアカデミーからトップチームに昇格した選手を除いている。
3位:マンチェスター・ユナイテッド(プレミアリーグ/イングランド)
総支出額:2億1450万ユーロ(約343億2000万円) 移籍金最高額:レニー・ヨロ(6200万ユーロ/約99億2000万円) 3位はマンチェスター・ユナイテッドだ。今夏の移籍市場では2億1450万ユーロ(約343億2000万円)を投じ、合計5人の選手を獲得した。 最も高額な支出となったのはDFレニー・ヨロの獲得である。現在18歳のヨロは前所属リール(フランス)の下部組織出身で、弱冠16歳でトップチームデビューを果たした逸材。昨季は主力としてリーグ戦32試合に出場した。成長著しいU-23フランス代表DFの獲得には6200万ユーロ(約99億2000万円)を要している。 ヨロにラブコールを送ったことからも分かる通り、クラブは守備面の補強に力を入れている。バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)からDFマタイス・デ・リフト、DFヌサイル・マズラウィを獲得し、最終ラインのテコ入れに成功。中盤にはパリ・サンジェルマン(フランス)から潰し屋にもなれるMFマヌエル・ウガルテを獲得した。昨季の課題だった不安定なディフェンスを改善するために、高額な資金を使って各国からワールドクラスの実力者を呼び寄せた格好だ。 また、攻撃陣には新たにオランダ代表FWジョシュア・ザークツィーが加わった。昨季躍進を遂げたボローニャ(イタリア)で公式戦37試合12ゴール7アシストを記録した男の活躍には大きな期待が集まっている。 攻守ともに充実した補強に成功したマンチェスター・ユナイテッドだが、いざ蓋を開けてみると、今季は開幕から3試合でわずか1勝しか挙げられていない。就任3年目を迎えたエリック・テン・ハフ監督のサッカーはいまだ理想像に達しておらず、すでに同監督の解任論が噴出している。新戦力と共に、チームはこの正念場を乗り越えることができるだろうか。
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