“バスの街”吉祥寺・三鷹にまた衝撃!? 中央線の北側も「大幅減便&運休」乗務員不足 大学の中まで行きません
京王の「吉祥寺撤退」に続き北側でも
関東バスは2024年11月25日、吉祥寺・三鷹エリアを担当する武蔵野営業所の路線で12月2日(月)から、大幅な減便・運休を行うと発表しました。乗務員不足によるものとしています。 【大ナタ!?】関東バス「大幅運休・減便」の概要(画像) 対象として、計18以上の系統が挙げられています。以下の系統は「運休」です。 ・吉50:吉祥寺駅~成蹊学園 ・吉54・55:吉祥寺駅~武蔵野市役所~柳沢駅 ・鷹25:三鷹駅~電通裏 ・鷹33:三鷹駅~武蔵小金井駅(平日減便/土休日運休) ・鷹34・37:三鷹駅~武蔵野大学 ・境16:武蔵境駅~花小金井駅南口(平日減便/土休日運休) このうち「吉50」は、成蹊学園の敷地内まで入っていく系統です。武蔵野大学に向かう「鷹34・37」含め、学生輸送を主眼としていますが、いずれも他の系統で代替は可能です。 一方、三鷹駅と武蔵小金井駅を結ぶ「鷹33」は、玉川上水沿いの五日市街道に単独運行区間があり、そこには都立小金井公園や江戸東京たてもの園など、土休日に賑わうスポットも存在します。 このほか12の系統で「減便」。このなかには、土休日減便となる「鷹01」三鷹駅~北裏や、土曜減便となる「吉73」吉祥寺駅北口~向台町五丁目といった基幹的な系統も含まれます。 また、これらに付随する出入庫系統も一部運休となります。 武蔵野営業所はこれまでも乗務員不足を受けて一部系統を運休していましたが、さらに「現行ダイヤを運営するための乗務員の確保が非常に困難な状況」として、今回の運休・減便に踏み切ったといいます。期間は2月28日(金)までとしています。 JR中央線の吉祥寺・三鷹・小金井エリアをめぐっては、南側を営業エリアとする小田急バス・京王バスも12月16日に共同運行路線を整理し、京王バスが吉祥寺から、小田急バスが武蔵小金井からそれぞれ撤退するなど、大きな変化が起こります。運行環境が厳しくなるなか、いかに路線と利便性を維持するかという課題の大きさがうかがえます。
乗りものニュース編集部