お金を入れないまま放置している口座があります…「解約したら?」と友人に言われましたが、手数料などはかからないですよね?
貯蓄用に口座を開設したものの、なかなか貯蓄できず、口座にお金を入れないまま放置しているという経験はありませんか。口座を放置した場合、思わぬ手数料が発生してしまう可能性があります。 そこで本記事では、口座を放置した場合のリスクと、賢く貯蓄するための対策について解説します。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
放置口座は不正利用のリスクがある
放置口座は、悪意のある第三者に悪用されるリスクが高いです。例えば、口座情報が漏えいして不正なログインや架空請求に利用されたり、犯罪の資金洗浄に使われたりする可能性があります。 近年では、インターネットバンキングの普及により、遠隔地から口座を悪用するケースも増えています。 放置口座は、銀行のシステム障害や情報漏えいに巻き込まれるリスクも高いです。たとえセキュリティー対策がしっかりしている金融機関でも、情報漏えいのリスクはゼロではありません。
一定期間以上取引がない口座に対し手数料が発生
一部の銀行では、一定期間以上取引がない口座に対して手数料を徴収する場合があります。この手数料は「未利用口座管理手数料」と呼ばれ、口座の維持・管理にかかる費用の一部をカバーするためのものです。 例えば、三菱UFJ銀行では2021年7月1日以降に開設した口座が、2年間未利用となってから一定期間(3ヶ月)経過後も入出金取引や解約の手続きがない場合は、年間1320円(税込み)の未利用口座管理手数料がかかります。また、三井住友銀行やりそな銀行でも同様の手数料が設定されています。 ◆口座にお金が入っていない場合 口座にお金が入っていない場合でも、未利用口座管理手数料が発生する可能性があるため、注意が必要です。 例えば、りそな銀行では口座残高が未利用口座管理手数料未満の場合、残高全額を引き落とし、当該口座を自動的に解約します。三菱UFJ銀行でも、未利用口座管理手数料が引き落とせない場合には残高の全額を引き落とし、当該口座を自動的に解約します。 口座にお金が入っていない場合でも未利用口座管理手数料が発生し、口座が自動的に解約される可能性があることを念頭に置く必要があります。