「不倫相手に500万、かなり高い感覚」萩谷麻衣子弁護士、市議会解散の岸和田市長対応に言及
弁護士の萩谷麻衣子氏は25日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)に出演し、女性との不倫問題をめぐり、自身に対する不信任決議を可決して市議会を解散した大阪府岸和田市の永野耕平市長(46)の判断について、コメントした。 市議会は、永野市長が性的関係を強要されたとして女性に訴訟を起こされ和解した問題は、市政の混乱を招いたと主張。不信任決議案は24人中20人の賛成で可決された。一方、永野市長は24日の会見で、不信任決議が自身の不倫問題が発端になっているのは不適切だとして「議会の判断が正しかったのかどうかを考えてほしい」と訴えた上で、決議には「大義がない」と市議会側の対応を批判。会見には、市長の妻も同席する異例の展開となった。 萩谷氏は、議会を解散した市長の判断について問われ「私は、政治家というのは不倫なども含めて、政治家として市民の代表としてふさわしいのかということを問われる立場にあるのではないかと思う」と指摘した。永野市長は、女性と和解するにあたり500万円の解決金を支払ったことが明らかになっているが、性加害については否定している。 萩谷氏は「相手の女性との間で和解をしているので、何があったかの事実は分かりません」とした上で「市長も不倫行為をしたことは認めていて、裁判の中で500万円の和解金を払ったわけですよね」と、これまでの経緯にも言及。その上で「通常、不倫をした同士の間では損害賠償や慰謝料とかは発生しないので、不倫だけなら何も払う必要はない。500万円というのは解決金や和解金と言う意味で払ったのかもしれないですが、私の弁護士としての感覚からすると、不倫で、不倫相手に500万円を払うというのは、かなり高いものを払っているという感覚」と、和解金の内容について弁護士の立場から言及した。 また「単なる不倫だけだったとしても、それは法律上違法行為でほめられたことではない。自分が市長としてふさわしいかどうか、それを直接、市民に問うほうがストレートなのではないかと思います」との見解を示し、市議会を解散という判断には疑問を示した。 永野市長は大阪維新の会から市長選に立候補し2018年に初当選し、現在2期目。今回の問題を受け、大阪維新を離党している。解散に伴う市議選は来年1月26日告示、2月2日投開票の日程で行われる。