レッドブルのマルコ博士「本当に開花した…実際に一貫性を示しているし、不用意なミスは過去のもの」角田裕毅の成長に賛辞|F1
レッドブルのアドバイザーであり、同グループの重鎮ヘルムート・マルコ博士が、日本GPで10位フィニッシュを果たした角田裕毅について、称賛の内容で言及している。 【動画】わずか数秒の大仕事!RB 角田裕毅 会心のピットストップをリプレイで|F1™2024第4戦 MSCクルーズ・日本GP 角田は日本GP予選で、3戦連続となるQ3進出を果たした。決勝では10番グリッドからスタートするも、ミディアムの蹴り出しが良くなかったこともあり、ソフト勢2台に抜かれてP12となった直後、赤旗突入となる。 ユーズドのソフトでのリスタートでは抜群の加速を見せ、P9まで一気に上がった。ここからは最後まで入賞圏内を競い合う状況に。 23/53周目にはケビン・マグヌッセン、バルテリ・ボッタス、ローガン・サージェント、角田、ランス・ストロールと、5台が同じタイミングでピットに入った。ここでRBのピットクルーは見事な手際でタイヤ交換を済ませ、角田を隊列の先頭でピットアウトさせている。 そこから角田は最終スティントに入っても後ろを寄せ付けずにコントロールしながら走り続け、5強10人全員がリタイアしない難しい状況下、見事に10位フィニッシュを果たした。 F1での4シーズン目を戦っている角田にとっては、3度目の母国GPで待望の初ポイントをつかみ取ったことになる。 この結果を受け、レース後にマルコ博士は日本人ドライバーの成長ぶりについて「彼は本当に開花した」と称賛している。ドイツ『Sky』に対して語った。 「まだ今シーズンは4レースを終えたばかりだが、ユウキはRBのクルマを3度もQ3まで導いた」 「実際に彼は一貫性を示しているし不用意なミスも過去のものになった。無線などのコントロール欠如についても、解消されたと言えるだろう」
それでもまだまだ結果を示し続けることが必須であり、来季のドライバー人事については慎重にならざるを得ないとマルコ氏は口にしている。 「まだ4月であり、たくさんのレースが残っている状況だ。サマーブレイクに入るまでドライバーの状況がどうなるか、引き続き見てみよう」 「我々は注意深く見続け、そのうえで正しい決断を下したいと思っている。そのためには、判断は夏までかかるだろう」 第3戦で7位、第4戦では10位と、ベスト・オブ・レストの位置で存在感を示している角田。辛口で知られるマルコ博士の評価が、かなりポジティブになってきていることは確かだ。 そしてこの調子をキープできれば、他チームも無視できない存在となる。角田にとってはトラック上で結果を出し続けることにより、おのずと来季に向けた道が開けることになりそうだ。
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