『パパ豚やな』 娘からの衝撃の一言でビール腹中年太りから日本一のモデルボディへ【筋トレビフォーアフター】
「娘が高校卒業のときに、『パパ豚やな』と言われたのをきっかけにダイエットを決意して10カ月で13kgの減量に成功しました。でも、痩せた身体はみすぼらしくかっこ悪かったので、『しっかり鍛えて大きくカッコ良い身体になって、娘が彼氏を連れてきても舐められないようになろう』とボディメイクを始めました」 【写真】田村銀次郎さんの激変全身集
健康的な肉体美を競うベストボディ・ジャパン主催のモデルジャパン2023において年齢別日本一に輝き、Instagramのフォロワーは1万人を超える田村銀次郎(たむら・ぎんじろう/42)さんのビフォー生活と外見の評価は、散々なものであった。 「当時の生活週間は週5、6日で外食、毎週日曜日は朝マック、普段から揚げ物やジャンクフードメインの食事でほぼ毎日お酒を飲んでいました。典型的なビール腹の中年太りでしたから、『豚みたい』とか『顔パンパンやな』など、ひどい言われようでしたね」 一念発起した田村さんはジム通いを開始、筋トレ動画を参考に週4、5日、最長2時間半のトレーニングをがむしゃらに行った。全く無知の状態からの手探りのトレーニング、仕事終わりからのジム通いは精神的に厳しかったが、家族から応援されたことが支えになったという。 「トレーニング始めたてのころに技術の参考にしていたのは山本義徳さんです。あとはカネキンさん、佐藤正悟さん、JINさんなどの動画をトレ前に見てモチベーションを高めました」 「最近はシャイニー薊さん、持田教利さん、寺島遼さんの動画を見て、トレーニングがマンネリ化しないように王道から特殊なトレーニングまでを色々勉強して自分で試しています」 食事管理については、“ただ痩せるだけ”と“引き締まった肉体をつくる”メニューは全く異なるという。 「体重を減らすだけなら夜ご飯を食べないなどの食事制限が早いですが、ボディメイクをしていく上では、糖質もしっかり摂ってPFCバランスを考えた減量メニューが一番だと思います」 「現在はたんぱく質は鶏肉や魚、脂質は卵、納豆、鮭、サバ缶、白身魚、素焼きナッツ、フィッシュオイル、糖質はオートミール、白米、かぼちゃ、じゃがいもがメインです。リアルフードからバラエティを持ってとるようにしています」 自身の肉体への追求は、大会への出場という目標をもったことでさらに加速したという。 「飽きるまで突き進むタイプなので、辛くてもボディメイクを継続できたのだと思います。今はもう、飽きる飽きないと言うより筋トレはライフスタイルに変わりましたね」 大会成績は順調なばかりではなかった。初出場は2019年、サマー・スタイル・アワード、ベストボディ・ジャパンの2団体に挑むも、いずれも予選敗退に悔しい思いをしたという。 「でも、負けたことの反動で翌年の2020年には、有名選手の指導のもとさらにボディメイクに励み、サマー・スタイル・アワード、ベストボディ・ジャパンいずれの大会も日本2位という結果を得ることができました。2022年は身体の怪我により1年欠場することになり、2年ぶりの復帰戦となる2023年で、5年越しにようやく日本大会で1位を獲得することができました」
「トレーニングを始めてから、家族から信頼や尊敬されるようになり、お酒もほぼ飲まなくなって健康志向になりました。だらしない身体ではなく常にストイックに生活していることで、仕事上でもお客様から信頼される機会が増えたと思います。また同じ趣味、目標を持った素晴らしい友人たちと出会えました」 田村さんは、「今後も一生トレーニングをしていきたい」と目標を語った。 「ライフスタイルではありますが、コンテストでも総合優勝など上位を目指し続け、さらに自分を磨き続けます。自身の成果を通して、フィットネスの素晴らしさを人に伝えていければと思います」
取材:にしかわ花