「あと何回旅行できる?」50代からは〈わがままにおいしい旅〉に出よう
〈おいしい大人の旅〉とは? 女性誌のライターから気づけば料理本14冊も刊行するほどの人気料理家となったarikoさん。Instagram @ariko418 のフォロワーは22万人を超え、そのセンス溢れる写真とおいしいものだらけのフィードに、「おいしい情報ならこの人!」と、今や信頼度は絶大。 【写真】arikoさんがすすめる「大人がごきげんでいられるおいしい旅」 そんなarikoさんの初の旅本、『添乗員ariko まだまだ日本のおいしい旅』が11月29日に発売されることに。「50代からの旅の目的はおいしいもの!」をテーマに掲げた1冊は、大人の旅好きにとって役に立つ情報が満載だ。 20代、30代のころと比べると、「疲れやすくなった」「眠りが浅くなった」「重たいバッグは持ちたくない」…… そんな大人女性のための〈楽しくおいしい旅のコツ〉を本書より抜粋の上、再編集してお届けする第2回。若くても若くなくても「何回も旅をする」というのは簡単ではないし、体力がやや衰えても、「いま行く旅」を最高においしく楽しみたいと思う人は少なくないはずだ。 第1回「「私、おいしいもので失敗しないので」料理家が極めた、旅先でも絶対失敗しないコツ」につづき、「おいしいもので失敗しない」と語るarikoさんの「おいしいごきげん旅のコツ」を具体的に伝える。
体調よく、機嫌もよく。大人がおいしい旅をするコツ
私も人生後半を迎えて、残念ながら、かつてのように何でもかんでも食べられる、どんなに飲んでも翌日には持ち越さない、ということは「ありません」(苦笑)。スケジュールを考えるときに肝心なのは、詰め込み過ぎは禁物ということです。新しい場所を訪れると、ここも行きたい、あれも食べたいとついつい欲張りがちです。とはいえ、体力的にも胃袋的にも無理をしたくないお年頃。無理をすると体調を崩したり(食べたいものが食べられなかったり!)、同行している友人に迷惑もかけてしまいます。 ロクなことがないので、とにかく余裕を持って予定を組むのが吉。そして、お天気が悪いとか交通のトラブルとか、旅は予想外の出来事がつきもの。そんなときも慌てないのが大人旅の余裕です。諦めるところはきっぱり諦めて、「次にまた訪れる理由ができたな」くらいの心持ちで旅を続けましょう。 普段、車を運転することが多く運動不足な私でも、旅先ではよく歩きます。楽しいことをしていると時間が過ぎるのが早いように、楽しい旅は思った以上に歩いてしまいます。翌日に疲れを残さないために、疲れた体はお宿でしっかり癒やしましょう。ごはんの支度も片付けもしなくていいのです。夜の時間は自分のためだけのもの。ゆったりとお湯に浸かり、持参したマッサージボールで疲れを癒やす…… 私にとって旅に出たときならではの貴重なひとときとなっています。