大谷翔平は「書かずに勉強していた」花巻東の同級生・山根大幸が振り返る高校生活、その後の野球人生「引退を報告すると翔平からは…」
現在、メジャーリーグの舞台で活躍を見せる大谷翔平。その姿を日本から友人として見守る会社員がいる。花巻東、日本ハムと日本時代の歩みを近くで見守ってきた同級生の山根大幸さんだ。同じ寮に住んでいた野球部のチームメイトが明かす高校生活、そして大谷と同じ舞台を目指した野球人生とは――。全2回の第2回/初回はこちら 【写真】「こんな表情するんだ…」坊主頭姿で涙を見せる高校3年の大谷翔平、栗山監督との「運命の出会い」も…高校時代の写真を見る
お好み焼き屋タイムアタック
日本生命保険相互会社に務める山根大幸(だいこう)さんは、花巻東(岩手)で過ごした高校3年間、大谷翔平と寝食をともにした。入学当時、野球部寮は一つしかなかったが、2年生に上がるタイミングで1年生が多く入部したこともあり、新たに第二寮を増設。山根さんや大谷ら2年生5人が第一寮から引っ越した。「新入部員の1年生と合わせて20人ぐらいいました。アパートみたいな感じで、点呼も早いし、同級生と話す機会もあまりないので、早く寝ることができます。翔平はちょうどケガをしていたというのもあって、早く寝られるように第二寮へ移動したみたいです」 プライベートでも大谷との思い出は数多い。花巻東は、練習が休みの日も、授業後から18時頃までミーティングが行われる。その後、2人で自転車をかっ飛ばし、お好み焼き店へと向かう。ちなみに、寮の門限は19時だ。 「寮でお好み焼きは出ないので『絶対に食べたい』って言うんです。でも、とにかく時間がなくて、注文して自分で焼いていたら、門限近くになるので、急いでパックに詰めて寮に戻っていました(笑)」
大谷の勉強法
テスト前には、一緒に勉強をしたこともある。机に向かう山根さんの傍らで、大谷はベッドに寝転がり、参考書などを熟読する。 「書かずに勉強していました。書いているのは見たことがないですね。『ずっとこうやって集中して見ていたほうが分かるから』と言っていました。要領は良かったと思います」 野球部はテスト後に集められ、平均点順に並ばされた。赤点におびえる選手もいる中で、大谷は常に最前列をキープ。佐々木監督の勧めで、投手陣が出場した地域の水泳大会では、50メートル自由形であっさり上位に食い込むなど、何でも器用にこなした。
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