2強と勇猛に戦い、戴冠を果たした「バスクの獅子」たち――マドリーとバルサはなぜ敗れたのか?
アスレティックの勇敢さを称えるべき大会だった
準決勝でマドリーを退け勢いに乗ったアスレティックは、決勝でバルサにも勝利。5年ぶり3度目となるスーペルコパ制覇を成し遂げた。(C) Getty Images
昨シーズンのラ・リーガ上位2チームと、コパ・デル・レイのファイナリスト2チームで争われたスーペルコパは、アスレティックが制した。マドリーやバルサ相手にも勇敢に戦った彼らは、優勝に値するチームだった。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2021年2月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― 1月にアンダルシア州の3都市(コルドバ、マラガ、セビージャ)で開催されたスペイン・スーペルコパは、アスレティック・ビルバオが優勝を飾った。準決勝でレアル・マドリー、決勝でバルセロナを破っての戴冠だけに、ファンやクラブ関係者が歓喜に湧くのも当然だろう。 アスレティックは言うまでもなく、バスク人純血主義を貫くチームだ。クラブが定めた「バスク人」の定義は、バスク地方出身者か、親がバスク人か、ユース年代にバスク地方のクラ
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