スタイリスト佐藤奈津美のフレンチシックを作るもの。
ミニマルな中にも品の良さが際立つフレンチシックスタイル。世代を問わず人々を夢中にさせるその魅力とは一体なんだろう? 「それは自分の根底にずっとあって、ファッションの基礎となるもの」と話す、スタイリスト佐藤奈津美に自分らしいスタイルを作る3つのエッセンスを教えてもらった。 ――フレンチシックなスタイルのどこに惹かれますか? 私にとってフレンチスタイルは、気持ちを整えてくれる正装のようなもの。もともと、ベーシックで品のあるファッションや80年代・90年代のテイストが好きで、その時代のファッションを見てきたので、リセエンヌ(パリの女学生風)が私のフレンチシックのベースになっていますね。自分の根底にずっとあって、基本を作ってくれたものです。
上品で軽快なムードを作る ホワイトジーンズ。
――佐藤さんのフレンチスタイルに欠かせないアイテムは? 定番アイテムは、ホワイトジーンズ。よく履いているこちら(画像上)は、ジャンティークで購入した、ヴィンテージのリーバイス「501」でメイドインフランスのものです。細身のジーンズ自体がパリジェンヌの愛用品というイメージですが、ホワイトデニムはブルーデニムよりもカジュアルになり過ぎないところがお気に入り。クリーンで美しくて、ヴィンテージだとさらに時間をかけて育ってきた風合いがあり、こなれたフレンチスタイルを完成させてくれるんです。 ――ホワイトデニムは多く持っているのですか? 今回穿いたもの以外に、もう1本、リーバイス「501」のホワイトジーンズを持っているのですが、サイズが少し大きくて今の気分と合わなくなったのでクローゼットの中でお休み中です。今気になっているのは、トゥ エ モン トレゾアのホワイトデニム。デニムがシグニチャーのブランドで、40年代のヴィンテージ織り機を使ったカスタムデニムで作られているんです。シルエットがすごく綺麗で品のあるデニムです。
――ホワイトデニムを履くときのコーディネートは? トップもホワイトにして、全身白にすることもありますが、赤、ネイビー、イエローの三原色のアイテムを合わせることが多いですね。気がついたらトリコロールのカラーのような合わせ方になっているかもしれません(笑)。