スタイリスト佐藤奈津美のフレンチシックを作るもの。
スクールガールの大定番、 ローファーを足元に。
――フレンチスタイルを作る2つ目のアイテムは? 足元にローファーは欠かせません。ボリュームのあるタイプや、素材の色や質感に遊びのあるタイプを選ぶこともときどきありますが、基本的にはタッセルやフリンジがついていないペニーローファーか、甲の部分に装飾がないヴァンプローファーといった、とことんシンプルなデザインが好み。 ローファーの魅力はトレンドに振り回されず長く履けるところ。そしてやっぱり凛とした気持ちになれると言いますか、背筋が正される感じがします。
――ローファーを履くときの足元の合わせ方は?
ソックスと合わせることが多いですね。白でも黒でも、ソックスはコットンでリブのないものを選ぶのがマイルール。上の入り口部分が切りっぱなしのものも好きで、足元にもどこかリラックス感があるというか、力の入りすぎていないムードを演出したいなと思ってます。
装いの記憶を決定付ける フランスブランドの香り。
――最後、3つ目は? フレンチシックは装いだけでなく、五感など感覚でも捉えられるものだと思っていて、メゾン ルイ マリーやビュリー、ディプティックといったフランスブランドの香りも外せないアイテムです。 ――香りを纏うと心境にも変化がありますよね。 気持ちが下がっていても、つけるとちょっと気分が良くなると言いますか、自分を高められるアイテムかなと思います。毎日欠かさずつけているのはディプティックのサテンオイルとメゾン ルイ マリーのオードパルファムNo.2「ル ロン フォン」。 「ル ロン フォン」は、檜、シダーウッド、パチョリ、ホワイトムスクで構成されていて、お香のようなやや渋さのある香りにどこか郷愁を感じて心が落ち落ち着くところがお気に入り。ディプティックのサテンオイルは、普段はヘアに使うことが多くて、ボディに使っても大丈夫なオイルなのでそのまま首や髪にもつけたりといろんなところから香らせて癒されてます。 そのほか、ディプティックはキャンドルもなくてはならないもの。以前は、ローズの香りというと私には甘すぎるイメージがあって少し敬遠していたのですが、これは素敵な大人の女として纏える香り。ビュリーは石鹸とバスソルトがあって、ロマンチックな気分に浸れるアイテム。甘い深みがあるけれどさっぱりと使える優れものです。 香りは、装いの記憶をもう一段階決定付けてくれると言いますか、鮮明に記憶に残してくれる効果があると思っていて、スタイルを作る上で大切にしている要素です。 写真:(奥)バスソルト¥4,510、(右)石鹸¥5,170/共にオフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(ビュリージャパン) 写真:(中央)キャンドル¥9,790、(左)サテンオイル¥8,360/ディプティック(ディプティック ジャパン) 写真:(左から2つ目)パフュームオイルセット¥7,500/メゾン ルイ マリー(エッセンス)