小学生女子が、中学生男子が・・・人を救ったとっさの判断・・・共通点は「役割分担」
2024年、テレビ山口がJNN NEWSDIGに配信した記事の中で関心が高かったものを再構成してお送りします。 【仲よし中学生が女性を助けた現場の写真を見る】 小学生、中学生がとっさの判断でピンチに陥っていた人を助ける、という話題が2024年は目立ちました。特に話題になった2つの例からは「役割分担の大切さ」が伺えました。 まずは下関市での話。 ふだんからの仲の良さが、人命救助につながりました。夜、海の中にいた女性を協力して救助したとして、山口県下関市の中学生3人に24日、警察から感謝状が贈られました。 感謝状が贈られたのは、下関市の日新中学校3年横田彪雅さん、岩田博整さん、浴林勇希さんです。石田篤史下関署長から感謝状が贈られました。 3人は、学校行事の振替休日だった9月2日(月)午後8時ごろ、あるかぽーとを自転車で通りかかったとき、異変に気づきました。女性のうめき声が聞こえたことから、自転車のライトを取り外して岸壁の下を照らしたところ、岸壁の保護材に女性(20代)がしがみついているのを見つけました。 横田彪雅さん(当時を振り返って) 「夜も暗くて、自分たちも危ないなとは思ったんですけど、命を助けることが最優先なので、“怖い”というのも薄れ、て勇気ある行動ができたと思います」 その場で横田さんと岩田さんが女性の腕をつかんでひきあげようとしましたが、うまくいきません。そこで、約10メートル先にある、海に下りるための階段に泳いでくるよう女性を誘導。浴林さんは携帯のライトであたりを照らし、横田さんと岩田さんは腰まで海に浸かりながら階段を上って女性を助け出しました。あたりは真っ暗で、当時は満潮に向かって潮が上がっている危険な状態でした。 女性を陸上にあげると、切り傷のようなものがあったため、浴林さんが近くのコンビニエンスストアでばんそうこうや水を購入。女性に「落ち着いたら飲んでください」などと声をかけて渡しました。その後、女性は救急車に運ばれましたが命に別状はなかったということです。