危険なアタッカーが両チームに何人も。SO立川の日本代表、ハードパンチャーのサモアを攻守の手数で上回る
9月15日(日)、日本代表が『アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2024』の準決勝を戦う(15時5分キックオフ)。日本はプールステージでプールBの1位となった。プールAの2位、サモアと戦う。
サモアはプールステージでフィジーに16-42と敗れたものの、トンガには43-17完勝した。 攻撃力の高さと接点の激しさは伝統であり、現チームの武器にもなっている。
9月7日(土)に熊谷でおこなわれたアメリカ戦。日本は、掲げる『超速』一辺倒ではない戦いを見せた。 集団的スピードで相手を圧倒する芯はそのまま、キックも巧みに使いながら戦った。 暑さでボールが滑りやすかったこともあり、効率的にゲームを進めることを選択した。
しかし前半を24-10とリードし、後半4分には31-10と差を広げながらも、一時は7点差に迫られる。その展開は、一貫性の足りない現状を示していた。
80分すべてをコントロールできないことに、エディー・ジョーンズ ヘッドコーチは、「まだまだ課題は山積み」とした上で、SH藤原忍、SO李承信のゲームコントロールには「良いプレーでチームを一歩先に進めてくれた」と評価した。
日本はパワフルなアメリカに対し、「受けずに、自分たちから仕掛ける」姿勢を前面に出してうまく戦った。タックルの強さで知られるサモアに対しても、同様に先手を取ることが重要だ。
日本はカナダ戦、アメリカ戦を通じて、ボールキャリーの72パーセントでゲインラインを越えて前へ出た。これは今大会のプールステージにおいて、全参加国中でいちばんの数値だった。
ただ、サモアのアタックも力強い。プールステージで見せたタックルブレイクの数67は参加国チーム中ナンバーワン。オフロードパス16も、日本と並んでいちばんの数字。 お互いにアタックマインドの強い攻防が繰り広げられるだろう。