レースカスタムの前にCRF250Lで林道ツーリングを堪能!【国産トレールバイクで伝統の日高エンデューロに挑戦! 宮崎大吾の日高参戦記 VOL.2】
こんにちは、前回から「国産トレールバイクHonda CRF250Lで日高2デイズエンデューロに参戦」というテーマの連載をスタートさせていただいているオフロードバイク雑誌編集者の宮崎です。日高2デイズエンデューロという伝統的なオフロードレースに参戦するにあたり、現在カスタムパーツ類を揃えるべく準備をしているわけですが、その前にせっかくの新車で購入したトレールバイク、まずはスタンダードの状態で林道を楽しみたいと思い、長野方面へ走りにいってきました。 【画像】林道の走行や日高2デイズエンデューロをギャラリーで見る(14枚) 文/Webikeプラス 宮崎大吾
ノスタルジーに浸るのもいい加減にして、さっそく長野県の八ヶ岳方面に向かいました
かつて20代、30代の頃はよく林道ツーリングを楽しんでいました。「BACK OFF」というオフロードバイク雑誌の編集をやっていましたから、企画でアウトドアの達人とツーリングして、林道の途中でマットとシュラフのみで星空を眺めながら1泊してみたり、元モトクロス世界チャンピオン渡辺明さんと、パリダカ参戦に向けた練習に通っていたという栃木の思い出の林道をたどってみたり、ナイトラン企画で夜中から明け方まで長野の林道を走りまわったり、Honda CRM250ARが登場したときは前年モデルとの燃費比較をしに伊豆の林道へ行ったりと、仕事関係だけでも色々と楽しい思い出が残っています。もちろんプライベートでもよく林道に行きました。手巻きのマップホルダーを装着してのコマ図ツーリングや、無理くりビデオカメラをヘルメットにセットして走行動画を撮影して、アナログ機器で編集してみたりと、いまでは便利なギヤが発達して簡単にできる遊びを、当時友人たちと四苦八苦して楽しんでいたのも良い思い出です。 さて、そんなノスタルジーに浸るのもいい加減にして、さっそく長野県の八ヶ岳方面に向かいました。八ヶ岳林道は30年ほど前に走りに行ったきりですが、ネットの情報によれば今でも走れるらしい。みずみずしい緑と青空、締まった路面で気持ちよく走ることができました。CRF250Lに装着されているサスペンションは、強い入力に対しては底付きすると言われていますが、フラットな林道を安全運転する限りではまったく不安もありません。少々のがれ場も飛ばさなければ大丈夫。タイヤもスタンダードのままで空気圧は2キロほどで走りました。まだレースに向けたビードストッパーやヘビーチューブといったパンク対策もしていないですし、今回はパンク修理キットやチューブを持参せずに走ったので、なるべく空気圧を高くしました。レースではもちろん低圧にしますし、さらにいえばチューブではなくムースに変える予定ですが、今回のような林道ツーリングならば、薄いノーマルチューブでも空気圧を相当高くすることである程度パンクのリスクは減らせるのかなと思います。もちろんパンク修理装備は持参したほうが安全ですし、林道の継ぎ目やクレバスのようなところではなるべく速度を落として、タイヤがヒットしないように気を使いました。 続いて場所を変えて、長野県入笠山付近の林道へ。この辺りも20代のころよく走りました。前述したナイトラン取材もこの辺りでおこないましたが、なにしろ漆黒のなか地元のライダーの案内で走り回っただけなので道も場所もよく覚えていません(当時の私は駆け出しの新人で、記事担当は大先輩がされていました)。そんな若かりし頃のことを思い出しながら走りまわっていると、いつまでも舗装路にでくわさないし、枝道も多くて道に迷いそう。仕事柄林道よりもレース会場に赴くことが圧倒的に多くなり、「最近はダート路面の林道は激減している」といった漠然とした勝手な想像をしていたのですが、意外にも走れる道がまだまだ多いことを知りました。これを機に林道ガイドブックも購入しましたので、レースだけでなく林道も引き続き楽しんで行きたいと思います。