キタに売春防ぐ「黄色い道」できた…行動経済学のナッジ理論に期待
売春の客待ちの女性が多くいる大阪市北区太融寺町で、約100メートルの道路を黄色くペイントする工事が完了した。目立つ「警戒色」にすることで、その場にとどまりにくくする効果が見込まれるという。 【図表】大阪市 大阪府警曽根崎署はホテルや飲食店が立ち並ぶこのエリアで、直近約1年で客待ちの女性計30人を売春防止法違反の疑いで逮捕。だが、客待ちはなくならず、夕方になると連日10人前後が立っているのが確認されていた。
来年の大阪・関西万博を前に客待ちを一掃しようと、地元住民や同署が道路を黄色く塗ることを企画。行動経済学で「そっと後押しする」という意味の「ナッジ理論」に基づき、自発的な行動を促す狙いがある。道路には、カラフルな魚が泳ぐ様子を描いたイラストステッカーも貼られ、目を引く仕上がりになっている。
10日に現地を確認した地元の防犯協会支部長、藤野雅文さん(79)は「街のイメージを変える効果を期待している」と話した。