これぞ無限!「枝豆の焦がしじょうゆ」はニンニクしっかり、指まで舐めたいおいしさ【プロが教えるおうちイタリアン#27】
kufura
東京都千駄ヶ谷にある隠れ家的イタリア料理店『Bistro Coco 路地裏』のオーナーシェフ・小野宗隆さんに、おうちで楽しめるビストロ料理を教えてもらう連載企画。 【写真4枚】プロが教える「枝豆の焦がしじょうゆ」の作り方を写真で一気見!にんにくと塩味がしっかり効いておつまみにぴったり 今回は、夏が旬の「枝豆」を美味しくアレンジして食べる方法を小野さんが伝授。ジュワッと焦がしたしょうゆとパンチの利いたにんにくの旨味で、食べ出したらもう止まらない!これぞ無限枝豆。ビールのお供にも最高です。
ホクホクの枝豆に焦がしじょうゆの香ばしさがマッチ!
旬の時期の枝豆は、豆の味がとっても濃厚。ゆでただけでパパッと手軽なおつまみになるので、本当にありがたい食材ですよね。でも、ただ塩ゆでするだけなど、食べ方はマンネリしがち……。 そこで今回は、ちょっとひと手間かけるだけで、枝豆を無限に食べられる小野さんイチオシの方法を教えてもらいました。 「枝豆はゆでた後に焼き付けることで、香ばしい香りもごちそうになります。特に焦がしじょうゆとにんにくは相性抜群! 指まで舐めたくなるおいしさです。オイルを使わずに仕上げるので、食べる時に手がベタつかないのもポイント。後引く味で無限に食べられますよ」(以下「」内、小野さん) 普通にゆでてもおいしいですが、ますますお酒のおつまみにぴったりな予感。作り方を見てみましょう!
【材料】(2人分)
枝豆・・・250g(1袋分) 唐辛子・・・1本 塩・・・適量 こしょう・・・適量 にんにく(すりおろし)・・・大さじ1 しょうゆ・・・大さじ1
【作り方】
(1)枝豆をゆでる 水1Lに塩大さじ1(分量外)を入れて火にかけ、沸騰したら枝豆を入れます。6分ほどゆでたら、ざるにあげてください。 「塩を入れてゆでると、緑色が鮮やかに。6分ほどゆでると枝豆に8割くらい火が通ります。さらにフライパンで加熱するので、このくらいの硬さがちょうどいいですね」 (2)枝豆を焼く 熱したフライパンにゆでた枝豆と香り付けの唐辛子を入れ、強火で焼きます。枝豆に軽く焼き目がついてきたらOK。香ばしい香りがしてきたら、さらに2分ほど焼きましょう。 「枝豆は軽く黒い焦げ目がつくまで焼いてください。食べる時に手がベタベタしないよう、今回はオイルは使いませんので、空炒りするようなイメージです」 (3)味付けする 塩、こしょうを振り、にんにくを加えたら、フライパンを振って味をなじませます。火を止めて、鍋肌からしょうゆをジュワッとかけ、全体的に混ざったら完成! (4)できあがり! 皿に盛り付けていただきましょう。 早速、食べてみると、豆がプリプリ! 枝豆はゆでてから焼いていますが、ちょうどいい硬さに仕上がっています。そして何といっても、焦がしじょうゆの香ばしい香りが口いっぱいに広がります。オイルでベタベタしないからストレスフリーなのもうれしい! にんにくと塩味がしっかり利いているので、気付くともう1個、もう1個と後引くおいしさ。スタッフみんなでさやに染みた旨味をチューチューしながら、食べる手が止まらなくなってしまいました。どっさりあったはずの枝豆がみるみるなくなり、あっという間に完食! 「塩が利いているので、ビールのおつまみにぴったりですよね。しょうゆではなくオリーブオイルを使えば、ペペロンチーノ風にもなりますよ」 この味わいは夏のご褒美。いつもの枝豆に飽きたら、ぜひ試してみてください! 取材・文/岸綾香
小野宗隆
東京都千駄ヶ谷にあるイタリア料理店『Bistro Coco 路地裏』のオーナーシェフ。提携農家の産直有機野菜や無農薬野菜、地元から直送される父親が釣り上げた魚介類、鹿や熊のジビエなど、鮮度のよい食材にこだわる。イタリア料理、フランス料理を中心に料理長としてのキャリアを積み上げ、店舗立ち上げやメニュー開発などを多数経験。ソムリエの資格も持つ。kufuraの料理動画『プロが教える本格パスタレシピ』も大人気。
小野宗隆