<飛躍の春に>20センバツ・倉敷商 部員紹介/2 石川陸内野手/山本完次内野手 /岡山
◆勢いづける1番 石川陸内野手(2年) ◇自分のアピールポイントは? オール5 1年時の成績は「オール5」。自分に厳しく、文武両道を貫く。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 昨秋の中国大会で2~5番に座った4人とは、小学6年の時に倉敷市選抜でともに戦った仲。ただ、当時は自分だけ定位置を奪えず、「力の差を思い知らされた」。倉敷商で再会したが、昨夏まではまた自分だけベンチ入りできずにいた。 「新チームでは絶対レギュラーになる」。悔しさを胸に、帰宅後は毎日、家の駐車場でティー打撃などに励んだ。結果、昨秋は「1番・一塁」に定着し、3割6分7厘の高打率を残すまでに成長した。「苦しい時が伸びる時」。自らにそう言い聞かせて、つかんだ甲子園への切符。「しっかり塁に出てチームを勢いづけたい」と気合十分だ。【松室花実】 ◆信頼厚い“業師” 山本完次内野手(2年) ◇自分のアピールポイントは? クール バントなどの小技もきっちりこなす、頼れる二塁手だ。 ライバル視するのは原田将多主将(2年)。入部当初、同級生ながらに「守備、打撃、走塁、全てで負けている」と感じさせられたという。新チームでは二遊間を組み、原田主将も「小技ができる山本がいてくれたおかげで、中国大会で優勝できた」と絶大な信頼を寄せるが、「自分はまだまだ。早く原田に追いつきたい」。向上心を持ち続けている。 練習中、行動が遅いチームメートに厳しく注意する一面も。常に冷静で、センバツ出場にも「チームの目標はベスト4。今はまだスタートライン」と浮かれることなく、「ピンチで仲間を助けるプレーをしたい」と意気込む。【松室花実】