フェリペ・マッサ、あのシンガポールに降り立ち”クラッシュゲート”裁判を語る「僕は正義のために戦っているんだ」
■エクレストン「君が法廷に立つのは正しい」
エクレストンの発言により今回の問題が再燃したわけだが、マッサはこの件についてエクレストンとも話し合ったことがあるようだ。 「彼とも話をした。彼は、僕が法廷に持ち込んだのは正しいことだと言っていたよ」 そうマッサは明かす。 「彼が話をし、口を開くことを決めたのは、かなり時間が経ってからだった」 「僕は彼のスタイルや彼のやり方を知っている。そして、F1で起きてきたことの多くを僕は知っている。おそらく、多くの人が知らないことだろう。そして政治的な問題も数多くあった」 クラッシュゲート、そしてそれが隠蔽されたことについては、まだ全容が明らかになっているわけではない。そこには、まだ明るみに出ていない事実が存在する可能性もある。 マッサはその可能性を認めつつも、少なくとも自分に対しては正しいことが行なわれなかったのは間違いなく、そのために裁判に踏み切ったと語った。 「知らないことがあったとしても、そのために戦うのは不可能だ。でも、自分に起きたことが正しくなかったと知って理解すれば、それはまた別の話だ。だから僕は決心したんだ」 「簡単ではなく、とても難しいことだ。僕にとっては、人生で一度も経験したことのないことの一部だ。決して良い話題ではないけどね。でもこうすることが正しいと、本当に信じているんだ」
田中健一, Frederik Hackbarth
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