桑木志帆が“猶予半日”で断念した海外メジャー「日本で頑張って、来年は」
◇国内女子◇ニトリレディスゴルフトーナメント 初日(22日)◇桂GC (北海道)◇6651yd(パー72) 【画像】あの女子プロが渋野日向子に突撃インタビュー 桑木志帆が1イーグル6バーディ、3ボギー「67」で、5アンダー首位発進を決めた。6月「資生堂レディス」以来の2勝目へ好スタート。「全力で頑張りたい」と、断念した海外メジャーの分、結果を残したい思いはことさら強い。 日本時間のきょう午後3時に始まった海外メジャー「AIG女子オープン(全英女子)」。桑木が出場できると分かったのは前週の13日(火曜)のことだった。 「7月8日時点の世界ランク50位以内」の資格が繰り下がり、12日付けのランキングで84位にいた桑木がフィールドに入ったが、伝えられた締め切りは当日中で決断のために残された時間は半日もなかった。「本当に考える時間が無くて」と腹痛に悩まされていたこと、ショットの調子も万全とは言えなかったため、「行きたかったけど、行ける状態じゃなかった」と出場を諦めた。 2試合前の「NEC軽井沢72ゴルフ」はショットが振るわず予選落ちだったが、前週「CAT Ladies」から下半身主導のスイングを意識したことで復調。「いまは“直そう”という意識が無くても良い球が打てる」と、ツアー3位につけるトータルドライビングに磨きがかかり、この日にフェアアウェイを外したのは1ホールだけ。2番(パー5)では142ydから3打目を叩きこむイーグルも披露し、今季3度目の首位発進を決めた。 竹田麗央を筆頭にメルセデスランキング上位陣が「AIG女子オープン」に出場するため不在。今週は桑木が高橋彩華に次ぐ2番手(12位)につけている。「日本で頑張ってランキングを上げて、来年は(海外メジャーに)いっぱい出られるように頑張りたい」。海外メジャー参戦へ目の前の試合で結果を残していく。(北海道苫小牧市/谷口愛純)