浦和が90+10分に劇的PK決勝弾!! 柏との接戦制して連敗4でストップ、J1残留に大きく前進
[10.23 J1第25節延期分 浦和 1-0 柏 埼玉] J1リーグは23日、第25節延期分を行い、浦和レッズが柏レイソルを1-0で破った。後半アディショナルタイム10分、FWチアゴ・サンタナが劇的なPKで決勝ゴールを決め、連敗を4でストップ。降格圏18位との勝ち点差を7に広げ、J1残留争いを大きく抜け出した。 【写真】「昇天した」「救急車で運ばれちゃう」伊東純也のモデル顔負けショットに大反響…久保建英らも脱帽 当初は8月7日に行われる予定だったが、雷雨中止で延期されていた一戦。ホームの浦和は勝ち点39の16位、アウェーの柏も同勝ち点の17位と低迷する中、残留争いの大一番となった。浦和はFWブライアン・リンセンが4試合ぶり、MFサミュエル・グスタフソンが3試合ぶりの先発。柏は前節・町田戦(△1-1)と同じ11人を並べた。 試合は浦和が立ち上がりからボールを保持し、低い位置に降りるグスタフソンを中心にゲームメイク。だが、前線に入った後の精度が足りず、シュートチャンスを作るには至らない。一方の柏も前半終了間際、FW木下康介へのフィードで効果的に押し込み、ペナルティエリア内に侵入するも、浦和の守備陣に阻まれ続けるままハーフタイムを迎えた。 柏は後半開始時、スペースがない中で良さを発揮できなかったMF小屋松知哉に代わってMF山田雄士を投入。その後は徐々に前に出られる時間が増え、同3分にはMF手塚康平の左CKからDF立田悠悟がヘディングシュートを放つと、同13分にはMFマテウス・サヴィオが惜しいカットインシュートを放った。 一方の浦和も後半14分、中盤の空中戦に競り勝ち、アバウトなこぼれ球がバイタルエリアに落ちると、リンセンが右足一閃。だが、これはGK松本健太の横っ飛びに阻まれる。さらに直後の同15分、セットプレーの二次攻撃からDF大畑歩夢がクロスを上げ、MF渡邊凌磨が飛び込んだが、ヘディングシュートは枠を外れた。 なかなか打開できない浦和は後半22分、MF大久保智明とリンセンを下げてMF関根貴大とFWチアゴ・サンタナを投入。さらに同30分、FW松尾佑介とグスタフソンに代わってMF中島翔哉とMF原口元気を入れる勝負手を打った。対する柏も同35分、手塚と木下に代わってMF熊坂光希とFWフロートを入れ、オープンな攻防に備えた。 そうして迎えた後半アディショナルタイム5分、最後にドラマが待っていた。浦和は左サイドからのクロスを受けたT・サンタナが振り向きざまにボレーシュートを放つと、これが立田の腕に直撃。VARが介入した結果、ハンドと判定され、浦和がPKを獲得した。キッカーはT・サンタナ。同アディショナルタイム10分、これを冷静に右に沈めた。 そのままタイムアップ。浦和が劇的な幕切れで勝ち点3を獲得し、残留争いから大きく抜け出した。一方の柏は勝ち点1が試合終了目前でこぼれ落ち、降格圏との勝ち点差は4で変わらなかった。