【政治解説】「自民党支持層が離れるのは致命的」内閣支持率7か月連続で“危険水域”その意味とは… NNN・読売新聞 5月世論調査解説
ポイントは“透明性”と“与野党の歩み寄り”
【竹内】 これについては、世論調査にもヒントがありました。ポイントは、透明性だと思います。今回、政党が議員に支給する政策活動費についてもどうするのがいいか聞いたところ、「使い道を詳細に公開する」という答えが44%で、最も多かったんです。「政策活動費自体を禁止してしまう」という回答は19%でしたから、これよりも多かったんですね。もちろん、なんでも公開するとなると、政治活動の自由ですとか、献金する人のプライバシーなどに影響が出てしまう、という主張も出てくるでしょう。ですから、透明性を高めつつ、政治活動の自由などにも配慮できるような案で合意できないか。簡単ではありませんが、こうした方向で話し合ってほしいですね。 【菅原】 政治は“結論”を出さないと意味がないですからね。そこは何とか頑張ってほしいところです。 【竹内】 自民党の派閥をめぐる事件があって、今、政治に求められているのは、“改善策”をまとめることですよね。与党も野党の意見を聞きつつ、野党も原理原則にこだわりすぎると、まとまりませんから、与野党でなんとか落としどころ、折り合うところを見つけて欲しいと思います。 (日本テレビ報道局 政治部デスク 竹内真/解説委員 菅原薫) ■NNN・読売新聞世論調査 (5月17日から19日 全国有権者に電話調査) 固定電話 398人回答率59% 携帯電話 635人回答率38% 合計1033人が回答