【財務省による“玉木減税を潰せ”工作】国民民主党に譲歩したふりで「103万円」から“少額上乗せ”で着地シナリオ 落とし所が「128万円」なら「減税額が3分の1」に
外遊直前に首相と打ち合わせ
財務省の減税潰し工作の司令塔とされるのが新川浩嗣・事務次官だ。 民主党の野田佳彦政権時代には主税局税制二課長(消費税担当)を務め、「ミスター消費税」と呼ばれた勝栄二郎・財務次官の下で民主、自民、公明の3党合意「税と社会保障の一体改革」をまとめて消費税引き上げのレールを敷いた人物だ。 「気さくな人柄で記者との飲み会でもニコニコしながら冗談を飛ばすから人気がある」(財務省担当記者)との評価がある一方で、後輩官僚には別の顔を見せている。 財務省関係者が語る。 「新川さんは確かに温厚だが、こと財務官僚出身の政治家に対する評価は厳しい。岸田内閣の頃は木原誠二・前幹事長代理の国会対応のまずさを手厳しく批判していた。 財務省出身の玉木代表は新川さんと同じ香川出身で入省年次は6年後輩にあたるが、省内での玉木代表の能力評価は“入省同期の木原のさらに下”で一致している。新川さんも財政規律を考えずに減税ばかり主張するポピュリストと見ている。とくに玉木代表が減税の財源について『7兆円をどこから削るかは政府・与党が考えることだ』と発言したのは、財務官僚出身の政治家として無責任すぎると相当腹に据えかねているようだ」 ■後編記事:【霞が関・永田町「玉木減税潰し」の相関図】財務省の「103万円の壁」減税阻止工作 事務次官を中心にした“特命チーム”が稼働、連携する総務省も知事会に働きかけの構図 ※週刊ポスト2024年12月6日・13日号