「ゴジラ-1.0」山崎貴監督 もし次回作を作るなら「昭和でいきたい」【WBS】
アカデミー賞で、アジアの作品で初の視覚効果賞を受賞した「ゴジラ-1.0」の山崎貴監督がが、俳優のロバート・デ・ニーロさんやウィル・スミスさんなど世界的なタレントや映画監督が契約するアメリカの大手事務所、CAA(クリエーティブ・アーティスツ・エージェンシー)と契約したと複数のアメリカメディアが28日報じました。山崎監督も、自らのXにCAAの看板の前で撮った写真をポストしました。CAAは「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督などとも契約するなど、近年アジアのエンタメ業界との結びつきを強めています。CAAとの契約によって、山崎監督のハリウッドでの活動が加速するものと見られます。その山崎貴監督が15日のWBSに生出演。日本映画がハリウッドの大作を凌駕した歴史的瞬間の背景、今後何を目指すのかを「ゴジラ-1.0」の躍進を追い続けたWBSが聞きました。 佐々木明子キャスター「テレビ東京は制作の舞台裏、ノミネートの瞬間、アカデミー賞直前と『ゴジラ-1.0』の躍進を追い続けてきました。受賞から5日経ちましたが、今の気持ちは?」 山崎貴監督「当日はものすごく浮かれていましたけれど、そろそろ落ち着いてはいます」 佐々木キャスター「映画界のトップの景色を今回御覧になったわけですけれども、受賞の前と後では、考え方などに変化はありましたか」 山崎監督「変わらないですね。すごくありがたいことですし、嬉しいことですけれど、変わるわけではないです。今までと同じように粛々と作っていくと思います」 佐々木キャスター「日本映画トップレベルの予算で今回臨まれたということですが、ハリウッドは莫大な予算をかけています。その中で賞を取ったことへの思いは」 山崎監督「技術的に本当に素晴らしい、優れている作品がたくさんあったのですが、僕らの一生懸命やっている感じが、皆さんが昔、一生懸命工夫してやっていた頃の気持ちとちょっとリンクして、思わず票を入れたんじゃないかなと思っています」 佐々木キャスター「適切な映画を作る予算というのはあるんですか」 山崎監督「予算はあればあるほどいいのですが、でも制約がクリエイティブを生むこともあります。『制限はクリエイティブの父』と言われているのですが、それは大事なこと。お金がいくらであればいいと言うというものではなくて、足りなければ足りないなりに工夫したり、いろいろなとんちを使って何とか思っている映像を作ろうとするところにエネルギーが生まれるのじゃないかと思っています」 田中瞳キャスター「今回アカデミー賞の授賞式に参加された4人にフォーカスしたいと思います。山崎さんとVFXを統括した渋谷(紀世子)さん以外の2人(高橋正紀さん、野島達司さん)は、メンバーの投票で選んだというお話をうかがいました」 山崎監督「みんな本当に一生懸命にやってくれていたので、その中から2人を選ぶのは難しかったので、全員に自分以外で2人の名前を書いて投票してもらったら2人の名前が多かった。野島の投票には、スタッフが『野島に世界を見せてやるべきだ』と書いてあってジーンとしました」