パラ五輪前に負傷 佐藤選手が告訴 練習中接触 高校の顧問過失疑いで
パリ・パラリンピックで銀と銅のメダルを獲得した車いす陸上男子の佐藤友祈選手(35)=岡山市=が13日、大会前の7月に同市内の陸上競技場で練習中、高校の陸上部員が押す台車に接触し負傷したとして、業務上過失傷害容疑で陸上部顧問6人を岡山西署に告訴し、受理されたと発表した。いずれも5日付。 発表によると、佐藤選手は7月12日、岡山県総合グラウンド補助陸上競技場(同市北区いずみ町)で、競技用車いすでトラックを走行中、陸上部員数人が押す台車と接触した。顧問6人は部員を指導し事故防止を図る注意義務を怠り、佐藤選手を転倒させ頭や肩に打撲を負わせた疑いがあるという。部員にけがはなかった。 佐藤選手の所属先によると、車いすの後輪ホイール2本などが破損し、大会には練習用のホイールで出場した。佐藤選手は「利用マナーが徹底されることを願う」、高校側は「現時点でコメントは差し控える」としている。