「シリア南部に非武装地帯」確保指示 政権崩壊後に猛攻撃 イスラエル
イスラエルのカッツ国防相は10日、反体制派がアサド政権を打倒した隣国シリアの南部に「非武装地帯を作るよう軍に指示した」と述べた。 アサド政権崩壊を受け、シリア国内の軍拠点などにイスラエル軍が猛攻撃を加えている。同軍の10日の発表によると、過去48時間の空爆は350回以上に上り、シリア軍の戦略的能力の7~8割が排除されたと推定されている。 カッツ氏は北部ハイファで軍に対し演説。「永続的な駐留はしない」と語った上で「シリアでテロリズムの組織化を防ぐため」の措置だと正当化した。ネタニヤフ首相も10日、「新政権と関係を築きたいが、もし(レバノンのイスラム教シーア派組織)ヒズボラに武器を渡したり、イスラエルを攻撃したりするなら、われわれは強硬に対応し、大きな代償を払わせることになるだろう」と反体制派をけん制した。