【夏のゴルフ対策・パッティング編】夏の重いグリーンにはロフトをつけるが正解!
8月も後半になり、朝夕は涼しい……とまでは言えないが、8月中旬までの酷暑に比べれば、過ごしやすくなってきた。とはいえ、昼間はまだまだ30度を超える真夏日が続く。そんな日に熱中症を避けて、安全に、あわよくばいいスコアでプレーする秘訣を、「週刊ゴルフダイジェスト」2024年8月20日・27日合併号で紹介している。秘訣を教えてくれたのは年間250回以上プレーする“ラウンドの達人”である小野寺誠プロ。みんなのゴルフダイジェストでは3回に分けて紹介する。これを読んで楽しい夏ゴルフにしていただければと思います!【全3回中3回目】
●解説/小野寺誠プロ 1970年生まれ。真夏の暑さも真冬の寒さも、雨や強風もものともせず、年間250ラウンド以上コースに出る「現場主義」の指導力に定評がある。
強く打つのではなく振り幅を大きくする
夏のゴルフでスコアを崩す要因のひとつが重いグリーンだ。 「真夏の暑い時期は、芝の管理上グリーンを短く刈れないので、どうしてもグリーンが重く、遅くなりがちです。重いグリーンでショートが続くと、無理に届かせようと強くヒットしてしまい、タッチのフィーリングを失いやすいので注意が必要です。強くヒットするのではなく、振り幅を大きくして『長い距離を打つ』イメージで対処することが基本ですが、重いグリーンでも転がりを確保しやすい打ち方があるので、知っておいて損はありません」
少しロフトをつけてインパクトし、ボールを「キャリー(スキッド)させる」こと。パターでも、インパクト後は少しボールが浮いて、その後着地して順回転になるが、このキャリー区間が普段よりも長くなるように打つことで、重いグリーンでも転がりが悪くなりにくい。 ドリル/「左手素振り」でイメージを作ろう 左手1本でパターを持ち、左手首をロックして素振りをすると、左手首の角度を変えずにストロークする感覚を養いやすい。実際に球を打つ練習もしてみよう。
夏のグリーンは時間とともにスピードが変わる
●早朝/芝の上に朝露が残る時間は超重い 早朝スループレー時の前半など、グリーンを刈る前の状態は朝露が残っていて超重い。無理に届かせようとせず、練習と割り切ることも大事だ。