一生に一度は食べたい! 全国レトロ喫茶の正統派&個性派「名品サンドイッチ」5選
●日本各地にある文化財的な役割を担うレトロ喫茶を5店舗チョイス。定番メニューのサンドイッチを紹介します。
日本各地にある昭和生まれの喫茶店。喫茶の定番メニューであるサンドイッチは、お店ごとに味わい深く、単なる軽食にとどまらず、訪れる人々の舌と心に深く印象を与える一皿です。 全国からファンが殺到する大阪喫茶の「キムチサンド」 グルメライターが通う、名店のサンドイッチ5品を正統派と個性派に分けて紹介します。
1.谷根千さんぽで人気の老舗喫茶『カヤバ珈琲』のたまごサンド(東京・谷中)
昭和13年創業の『カヤバ珈琲』は和洋折衷の木造建物が目を引く老舗喫茶。一度は惜しまれつつ閉店したものの、建築と空間そのものに価値を見出す地域のサポートを受け、復活を遂げました。特に2階が人気で、谷根千らしい落ち着いた風景を眺められます。
看板メニューの「たまごサンド」は、注文を受けてから作り始めるので、温かいのが特徴なのです。タマゴサラダは口当たりまろやかで、レーズン酵母で発酵させたパンはふっかふか。マヨネーズにディルを加え、洋風な香りが人気のポイントで、添えられたキャロットラペやスープまでも心まで満たしてくれる一皿です。 ●SHOP INFO カヤバ珈琲 住:東京都台東区谷中6-1-29 営:8:00~18:00(フードL.O.17:00、ドリンク・デザートL.O.17:30) 休:月曜(祝日は営業・火曜振替)
2. 遠藤周作の小説にも登場した『珈琲冨士男』のフルーツサンド(長崎・思案橋)
こちらも昭和21年創業の老舗喫茶。『珈琲冨士男』は、遠藤周作の小説にも登場し、文学ファンにも愛される名店。心地よい音楽が流れる店内は、地元客の憩いの場として、念願かなって訪れる観光客も和ませてくれる空間です。
名品と名高いのが、「フルーツサンド」。イチゴやキウイ、バナナなど季節のフルーツのおいしさを引き立てる、絶妙な甘さのクリームをたっぷりと。見事な調和なのです。一口ごとにフルーツの酸味や甘み、香りが口いっぱいに広がり、最後まで食べ飽きることなく楽しめます。 ●SHOP INFO 珈琲冨士男 住:長崎県長崎市鍛冶屋町2-12 TEL:095-822-1625 営:9:00~19:00(L.O.18:30) 休:木曜