水冷服、完売品も スポットクーラーは2倍 猛暑対策品の引き合い急増 山善
山善の猛暑対策グッズが好調だ。冷却効果と快適性を高めた水冷服をはじめ、スポットクーラーは前年比約2倍の販売台数で推移。今夏は、昨年をさらに上回る暑さが予測されるなど、全国各地で酷暑となる地域が続出している。これまでとは異なる猛暑対策を検討するユーザー層が広がりを見せているようだ。 【関連写真】首元と脇下も冷やせる水冷服「DIRECT COOL PREMIUM」 同社は、2022年からバッテリーで駆動する水冷服「DIRECT COOL」シリーズを展開している。内側に張り巡らしたチューブに、凍らせたペットボトルなどで冷やした水を小型電動ポンプで送り込み、身体をダイレクトに冷やすことができる熱中症対策ウエアで、シリーズ累計約7万着を販売している。 「一般仕様」DC-B03SE(直販サイトで税込み1万1800円)、「プロ仕様」DC-B04SE(同1万5800円)に加え、首元と脇下に冷却チューブを配置し、身体全体への冷却効果と快適性を高めた業界初の「DIRECT COOL PREMIUM」DC-Y1も4月に発売した。DC-Y1は、直販サイトで税込み2万3800円だったが、梅雨明けした7月下旬には既に完売したという。 猛暑対策は工場の製造現場や倉庫などの作業現場でも不可欠。同社の移動式大風量スポットクーラーの販売も伸びており、今年の販売台数は既に昨年の約2倍に拡大している。 ルーバー付きスイング仕様(税別189万5000円)、ダクトも取り付けられるストレート仕様(同172万円)をそろえる。体感温度12度の冷風を約50メートル先までピンポイントに届ける。全体空調よりも初期費用とランニングコストを抑えられ、工事不要・キャスター付きで設置・移動も楽にできる。 また同社は、充電式家電の新シリーズ「ELEIN(エレイン)」を今年立ち上げた。26年度には20億円の販売を目指すとともに、将来的には100億円の売り上げに拡大させるのが目標だ。 現在バッテリー対応家電としてコンパクトクーラーや扇風機、工場扇のほか、8月には保冷温庫を投入予定で、アイテムを順次拡大している。充電式であるため、移動しやすく、猛暑対策にも生かしやすい。
電波新聞社 報道本部