「二度目の青春が訪れたかのような50代、誘われるまま長旅へ」。堀川波さん12年ぶりの海外旅エッセイより〈支度編〉
イラストレーター、手仕事作家の堀川波さん。長い子育て期を卒業し、50代になり、仕事も暮らしも新しいゾーンに入ったといいます。そんな堀川さんが、手仕事仲間に誘われてヨーロッパ3週間の旅に。素敵な人や風景をスケッチしながら歩く、12年ぶりの海外旅。帰国後はそのワクワクを『手仕事をめぐる大人旅ノート』という本にまとめました。 【画像一覧を見る】 ※本企画は、堀川波さん著『手仕事をめぐる大人旅ノート』(大和書房)からシリーズ2回でご紹介します。
人間関係も暮らし方も軽やかになれたことで、旅にでることができました
2度目の青春が訪れたような50代。 心がけているのは、 ・思いついたら、すぐやってみる。 ・誘われたら、出かけてみる。 そう。最近の私は「軽やか」なのです。 これまで、時間的にも金銭的にも、なかなかできなかったことができるようになったのは、自分の行動において自分で責任がとれる範囲がくっきり見えるようになったから。 さらに、50代になって人との間に適度な距離感を見つけるのが上手になったような気がします。 人との関係は、仲良くなろうとか、好きになってもらおうと思うのではなく、目の前にいるその人の好きなところを見つけるだけでいいんだなって気がついたんです。 軽やかになれたおかげで、この旅に出かけることができました。 テーマは手仕事。期間は3週間。ロンドン→リトアニア→ラトビア→エストニア→フィンランドをめぐる旅。一緒に旅する人数も、そのときどきで、増えたり、減ったり。 この旅で、たくさんの人、コト、モノに出会い、たくさんの「好き」を見つけることができました。 本書では、私の旅の楽しみ方と、出会ったものをご紹介します。
旅に持って行って便利だったもの
久しぶりの海外旅行。旅慣れていない私にとって、失敗もたくさんありました。ケーブルの差し込み口の形が合わなくてスマホの充電ができなかったり、重量オーバーで急遽ラトビアのイケアでファスナー付きバッグを買ったり! 旅先で役立ったものをご紹介します。