【Cycle*2024 アルウラー・ツアー:レビュー】サイモン・イェーツ個人総合優勝でジェイコ・アルウラーはビッグミッション達成 JCL TEAM UKYO・岡篤志はモストアクティブライダー受賞で大会史に名を残す!
4人の態勢は変わらず。後ろから数人が迫ってきていたものの、追いつかれる心配はない。あとは、誰が一番にフィニッシュするか。同時に、今大会の覇者が決まる。真っ先に加速したのはサイモン。ルセルフ、フィッシャーブラックも引かない。それでも、勝ち切ったのはやはりサイモンだった。 「ステージ優勝できてうれしかったと同時に、誰にリーダージャージが渡るのかの確信が持てなかった。複雑な時間だったよ。総合も獲ったと分かった瞬間は最高の気分だったよ。やり遂げた実感に満たされたね」(イェーツ) チームを指揮したスポーツダイレクターのトリスタン・ホフマン氏も、劇的勝利に興奮を抑えられない。
「ひとりひとりが何位だったかというのは関係がなかった。とにかく個人総合優勝だけだったんだ。サイモンなら大丈夫だと思う反面、予想以上に他選手の調子も良さそうだった。結果的に、最後の1センチまでエキサイティングな戦いになったね!」
最終的に、サイモンが第5回大会の覇者となり、個人総合2位にはこれが実質のプロデビュー戦だった21歳のルセルフが殊勲の入賞。フィッシャーブラックも3位で続き、この先プロトンの中心に立つであろう選手たちの躍動も光った。
「素晴らしいデビュー戦になったよ。総合表彰台は僕にとって勝利に値する。上りでのアタックがうまくいって、良いタイミングでサイモンたちが追いついてきたりと幸運もあったけど、自信にするには十分な結果だ」(ウィリアムジュニア・ルセルフ)
日本から唯一参戦のJCL TEAM UKYOは、岡篤志・山本大喜・小石祐馬と、日替わりで逃げにジョインし、レース全体の流れを構築した。特に複数のステージで先導役となった岡は、コース途中に設けられるポイントを積み重ね、「モストアクティブライダー」を受賞。この大会の4賞(個人総合・ポイント・モストアクティブ・ヤングライダー)のひとつに位置付けられる、大きな勲章を手にした。
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