静岡県版「地球の歩き方」2025年8月発刊 全市町網羅「ディープな1冊に」鈴木知事に報告
出版社「地球の歩き方」の由良暁世編集長らが9日、静岡県庁に鈴木康友知事を訪ね、静岡県内35市町を網羅したガイドブック「地球の歩き方」の静岡県版を2025年8月に発刊すると報告した。「静岡は歴史が動いた場所が多数ある。歴史文化を手厚く取り上げ、ディープな1冊にしたい」と語った。 地球の歩き方は1979年に創刊し、海外個人旅行のバイブルとされる。国内版は2020年の東京を皮切りに24年までに20タイトルが刊行され、シリーズ累計99万部を発行する。「地球の歩き方 静岡」で16都道府県目となる。 県内全35市町と全行政区を取り上げ、おでんやギョーザなどご当地グルメやそのローカルチェーン店、歴史文化など地図を含めて500ページを超える見通し。 同社担当者は、来年1月10日まで表紙にふさわしい風景やグルメスポットなどを募るアンケートをウェブ上で実施しているとPRした。由良編集長は「東海道は読者からもすごく人気が高い。隅々まで読者や県民の声を取り上げる」などと述べた。知事は「地域性を大事にしてほしい。オール静岡で面白いものにしよう」と市町にもアンケートへの協力を求める考えを示し「静岡版の第2弾は富士山を」と提案した。
静岡新聞社