共に民主・李在明代表、外信取材に「尹大統領の精神状態は危険…直ちに職務を停止させねばならない」
韓国野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表は6日に外信各社の取材に応じ、戒厳事態を起こした尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の「精神状態」に強い不信感を示した。李在明代表は「尹大統領は国防や安全保障などの問題で全く理解できないことを起こすかもしれない」と主張した。 【グラフィック】国会で大統領弾劾訴追が成立する条件
李在明代表は同日、米AP通信とのインタビューで「戒厳事件においてより危険な部分は、彼がそれ(戒厳令宣布)をしたという事実よりも、誰も理解できないことを決定した大統領の精神状態だ」「安全保障、国防、経済、外交などの問題で全く理解できないことをやる可能性が高い」と主張した。 李在明代表はフランスAFP通信とのインタビューでも「尹大統領の至極非理性的で衝動的、かつ不合理な決定を非常に異例な現象と考えることが重要だ」とした上で、尹大統領の行為を「バクテリアによる突然の熱病」に比喩した。 これを受けAP通信が韓国大統領府に尹大統領の精神状態について質問したところ、韓国大統領府は「尹大統領は国政を遂行し、決定を下すのに何の問題もなく、正常に業務を遂行している」と回答したという。AP通信が伝えた。 野党は4日、尹大統領の弾劾訴追案を国会に提出し、7日午後の採決を控えている。李在明代表は「可能な限り早期に尹大統領の職務を停止させるため、可能なあらゆる方法と力を動員しなければならない」と主張した。 弾劾訴追案が可決・成立する可能性について李在明代表は「流動的」としながらも「与党が国民感情に反する決定を下すのであれば、生き残ることはできないだろう」と指摘し、「弾劾に対する国民的な支持により、与党も最終的には弾劾訴追案を成立させるだろう」と予想した。 大統領弾劾案が可決する条件は国会議員3分の2以上の賛成が必要だ。つまり国会議員は現在300人いることから、200人が賛成しなければならないが、野党全体の議席数は192議席のため、与党から少なくとも8人の離脱があれば可決する。 李在明代表はロイター通信とのインタビューで「現在の状況は完璧に作動している(民主主義の)システムに偶然侵入したウイルスのようなものだ」「我々はウイルスの除去に集中しなければならない」と例えて語った。李在明代表は「適切かつ迅速な治療により我々は回復し、その過程を通じて国と民主主義はより強くなるだろう」とも主張した。 ホ・ジユン記者