「銅」を狙う窃盗事件が急増 背景に脱炭素!?【WBSクロス】
銅は新たな石油!?
「銅の窃盗がまた起きたということですが、どんな手口が増えているのでしょうか?」(相内優香キャスター) 「茨城県警の検挙の例によると、多くがアジア系の外国人で不法滞在者も目立つ。太陽光発電の設備の大半が山の中にあり、夜中になると人目がない。窃盗団の間ではこれ(銅線窃盗)をやるのが一番、今は捕まるリスクが低いという情報が出回ってるようだ」(WBSの山川龍雄解説キャスター) 「背景には銅の価格の高騰もあります」(相内キャスター) 「アメリカのゴールドマン・サックスの予測が材料になっている。脱炭素に関わる太陽光、風力、EVは銅を使う。中長期的に見ても脱炭素は銅なくしてはあり得ないというレポートを出した。この辺りから実需だけではなく投機的な金も入るようになり、上昇している」(山川解説キャスター) 「このままでは太陽光発電の普及の足かせにもなりかねないですが、どんな対策が必要ですか」(相内キャスター) 「盗難の後の出口を抑えることが大事だ。結局どこかで金属の買取事業者が窃盗だと薄々わかっていながら買い取っているから、(窃盗を)助長している。警察と政府が協力して買取事業者に対する規制を強めることも大事だ」(山川解説キャスター) 「アルミの代替は難しいのでしょうか?」(相内キャスター) 「アルミは銅に比べると電力の伝導効率が落ちる。ただこういう状況になってきたら、多少効率が低下してもアルミを使うのも一つの対策だ」(山川解説キャスター) ※ワールドビジネスサテライト