女湯に入った「全裸の男」が女性に話しかけ体を触る…女性は恐怖 「性欲のためにしたわけではない…」男に下された判決は?
Q性器を隠さないで動いていた? ―はい。こそこそはしていませんでした。 Q被害者と話しているときも? ―お湯に浸かっていたので、はっきり見えていなかったと思います。 Q今のあなたの考え、これから女風呂に入ることはありませんか? ―今後生活できるなら、女風呂には入らない。 公共施設に入ることも控えようと思います。 【最終意見陳述】 5月22日。 男は、金髪で肩まで伸びていた髪を短く刈り、坊主頭で出廷しました。 【検察官 最終意見陳述】 まずは検察官が意見を述べました。 そこで語られたのは、被告人の供述とは明らかに異なる、被害女性の供述です。 被害当時、女湯にいた女性は、被告人の体つき、髭を剃った跡、声の低さからなどから、被告人が男だとすぐに気づいたといいます。 「女性しかいないはずの女湯に男がいる」 初対面で互いに全裸という状況に遭遇し、男に何をされるか分からないという強い恐怖心から、女性はパニックを引き起こし、体が固まってしまったといいます。 そして、助けを求められる女性客が周囲にいなかったことから、男を刺激しないように、男の身の上話に適当に相槌を打ち、逃げるタイミングを窺っていたのだといいます。 検察官は、周囲に女性客がいない状況で、女性を混乱させ、女性が体を触られることに抵抗をしてもなお触り続ける行為は極めて悪質で、これは不同意わいせつに該当すると指摘しました。 ついに女性は「まだ髪を洗っていないんですよね」という理由でその場を回避して、脱衣所に避難し、急いでフロントに連絡したそうです。 検察官に対し、泣き震えながらこうした経緯を鮮明に説明した女性は、その後も大きな不安を抱えながら日常生活を送っているといいます。 その上、被害女性が慰謝料を請求していないことなどから、女性が虚偽の供述をしている可能性は考えにくいと主張しました。 一方、被告人が性に悩んでいて「女湯に普通に入ることができたら、自分は女性として生きていっていいんじゃないか」という考えから、男の体で女湯に入ったことは、合理的理由が皆無だと指摘しました。