4日朝「大阪880万人訓練」実施 大阪府内にいたら音出る緊急メールを受信
大阪府にいたらマナーモードにしていても音付き緊急速報メールが届く
4日朝「大阪880万人訓練」実施 大阪府内にいたら音出る緊急メールを受信
南海トラフ巨大地震の発生を想定してエリアメールや緊急速報メールの配信を通じて大阪府内にいる人に訓練として災害情報を伝達するため、大阪府などは4日朝に「大阪880万人訓練」を実施する。この訓練では同日、大阪府内にいる人の携帯電話には、マナーモードにしていても「大津波警報発表」の音付き緊急速報メールが届く。大阪府は「府民の皆さんをはじめ、訓練当日府内にいらっしゃる皆さんには、身を守る行動や、災害時の備えについての確認など、できる範囲内での訓練参加をお願いします」と呼びかけている。 【映像】実際に大阪・道頓堀で緊急速報メールを受信した時の様子 通行人の携帯が一斉に鳴り、驚いている人も多くみられた(2016年9月4日取材分)
4日9時33分ごろに「大津波警報」の発表を知らせる訓練通報の緊急速報メール
大阪府によると、この訓練は今回で9回目を迎える。今年は同日午前9時半に「巨大地震が発生した」という想定で、地震発生の一報が館内放送や屋外スピーカーなどで伝えられる。
府内各自治体から2回目のメール発信も
そして、同9時33分ごろには「大津波警報」の発表を知らせる訓練通報の緊急速報メールが、大阪府下の携帯電話に届く。この瞬間、大阪府内にいる人の携帯電話は、マナーモードにしていても「着信音」が鳴るという。 大阪府全域向けのメール発信に続いて、府内の各市町村でも、この訓練情報等を活用した災害情報伝達や実働訓練が行われるため、2回目のメールが発信される。
自動車の運転時などメールの着信音が鳴ってもあわてないよう注意を
大阪府などは事前に広報を行っているが、当日、他府県から大阪府内を訪れていた場合は、自動車の運転時などに、突然、メールの着信音が鳴ってもあわてないよう、注意しておきたいところだ。
また、大阪府に隣接する兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県の県境でも大阪府の緊急速報メールを受信する可能性があるため、各自治体がインターネットなどで注意を呼びかけている。
今回初めてSNSで訓練の輪を広げる試みを実施
大阪府の吉村洋文知事は、2日午後に大阪府庁で行われた定例会見で、同訓練について報道陣に説明。その中で、一人ひとりに訓練をしてほしいという進め方の1つとして、今回初めてSNSで訓練の輪を広げる試みを実施すると話した。
知事「ハッシュタグで『大阪880万人訓練』を付けてSNS投稿を」
吉村知事は「ハッシュタグで『大阪880万人訓練』を付けて、ぜひSNSで投稿していただきたいと思います。まず訓練前に訓練への参加の表明と、訓練後はどういった訓練内容と、あるいは感じたことを、ぜひSNSで皆さん発信していただいて、この訓練をみんなで共有するということをぜひやりたい」と説明した。