台風21号被害・大阪・南港は車20台以上横転 5日朝から復旧作業各地で
5日朝から各地で復旧作業
台風21号被害・大阪・南港は車20台以上横転 5日朝から復旧作業各地で 撮影・編集:柳曽文隆 THE PAGE大阪
非常に強い台風21号は5日午前、温帯低気圧に変わった。しかし、4日午後に直撃を受けた近畿地方では、各地で強風による被害が出るなど、大きな爪痕を残している。5日は朝から、大阪市内各地でも倒木の撤去など復旧作業を行う様子が多くみられた。 【中継録画】5日朝、大阪・南港の車横転現場から中継・歩道を倒れた木がふさぎ復旧作業が行われている様子
大阪府咲洲庁舎横のコインパーキングで車20台以上横転
大阪市住之江区の大阪府咲洲庁舎の周辺では、4日午後2時前ごろから雨が降り、強風が吹き荒れ、庁舎に隣接するコインパーキングの車が20台以上横転、ガラスが割れるなどの被害があった。
パーキングから10メートル以上離れた道路に車飛ばされ横転
パーキングの柵はほとんど倒れ、数台の車が前を走る道路まで飛ばされた。パーキング入り口付近では、数台の車が重なるように横転しており、パーキングから10メートル以上離れた道路にも数台の車が飛ばされ横転した。
歩道に倒れた木々や建物の一部が散乱
5日朝、同庁舎周辺では歩道上に倒れた木々を片付ける復旧作業があちらこちらで行われていた。住之江区内は企業の工場なども多く、建物の屋根や壁が飛ばされ道路上で放置された状態が多くみられた。
5日朝は信号機が点灯していない場所も
また、5日正午までは、まだ複数の信号機が復旧していない場所もみられた。信号機自体が強い風を受けて車からは見えない方向を向いているなどしている場所も多く、警察官らが誘導する光景もみられた。 同庁舎周辺では、多くのマスコミが車が横転している状況を伝え、それを見た地元の人たちが駆けつけ、心配そうにその様子を見つめる光景がみられた。
地元住民「ビルの横は普段から強い風感じていた」
住之江区に住む40代女性は「家からここ(同庁舎)まで自転車で10分くらいですけど、街のあちこちの木が倒れたりしてました。たしかにすごい音がしてたけど、こんなことになっているとは長年住んでいますけど信じられません。この高いビルの横も、けっこう普段から風は感じるんですよね。周囲になにもないし、海も近いので風が強かったのでは」と話していた。
気象庁によると、5日正午までに大阪市内の最高気温は30.5度を観測しており、復旧作業を行う作業員は台風一過の厳しい日差しのもと作業を進めていた。