高所恐怖症&閉所恐怖症の元彼を閉じ込め逆さ吊りにして女子レスラーが竹刀でお仕置き!
2004年以来20年ぶりに開催される『バッドブラッド』のタイトルを冠したPLEがジョージア州アトランタのステイトファーム・アリーナで開催された。 今回もAbemaの無料放送での生中継となったが、そのAbemaプレミアムでは過去の『バッドブラッド』も視聴する事ができる。 『サマースラム』から突然大きく動いたジャッジメントデーの内紛を清算するかのように、今回の『バッドブラッド』PLEではダミアン・プリースト対フィン・ベイラーとリア・リプリー対リヴ・モーガンの2試合がマッチメークされた。プリーストとフィンの試合はJDマクドナ、カリートの介入をものともせずに、フィンのクー・デ・グラをキャッチしたプリーストがサウス・オブ・ヘブンで快勝。続いての女子世界王座もかかったリア対リヴは、リヴのセコンドのドミニク・ミステリオがシャークケージに入れられた上で高さ10メートル近く吊るされるという条件の下で行われる事となった。 試合前にはトリプルHが登場し、11月2日にサウジアラビアで行われる『クラウンジュエル』PLEでRAWとスマックダウンの王者が男女ともにノンタイトル戦ながら対戦し、勝者にはクラウンジュエル王者として超豪華なベルトが贈呈される事が発表された。この試合の勝者が二大ブランドの王者対決にエントリーされる可能性は高いため、ベルトだけでなくブランドの威信をかけた対決の代表としての注目も集める事となった。
リアによるとドミニクは高所恐怖症と閉所恐怖症を併せ持つらしく、ケージに入れられて高く吊るされるとケージの中でへたり込んで試合を見守るしかない姿をさらす事となった。試合はリアが下馬評通りの圧倒的なパワーの差を見せつけ、先制のドロップキックからクローズライン、フォールアウェイスラムと畳みかけていく。リヴも数週間前に痛めたリアの左ひざへの集中攻撃で活路を見出し、エプロンから場外バリケードへのサンセットフリップ・パワーボム、トップロープからのコードブレイカーと、世界王者の肩書が決して伊達ではないところも見せていく。しかしリアはそれでもプリーストの得意技であるレイザーズ・エッジからフロッグスプラッシュ、プリズム・トラップと着実に追い込んでいく。 ここでシャークケージのカギが外れてしまうが、その高さはいかんともし難く、ドミニクはただ見守る事しかできないのだが、そのケージの真下あたりでリヴがバリケードに何度も投げつけられ、フロアへのリップタイドで叩きつけられるとたまらず下へ降りようとする。しかしここでアクシデントなのか、チェーンが足に絡まった状態でドミニクは逆さ吊りの状態でケージから外に出る事になる。宙ぶらりんになったドミニクにおしおきとばかりにリアがリング下から取り出した竹刀で何度も叩いていると、ここで長らく欠場していたラケル・ロドリゲスがリアを急襲。試合はノーコンテスト裁定となり、リヴが王座防衛に成功したかたちとなった。