【ラグビー】古田真菜がテストマッチで得たもの。「スモールステップをひとつずつ確実に上がっていきたい」
8月17日、女子日本代表“サクラフィフティーン”はアメリカ代表との2戦目でも勝利に手が届かなかった。 「本当に悔しい気持ちでいっぱいです。自分のプレーも小さいミスが多かったので、これが敗因の1つだと思います」 第1戦、第2戦ともにCTBでフル出場した古田真菜(東京山九フェニックス)は、第2戦の直後、きっぱりとした口調で試合を振り返った。 女子日本代表は敵陣深くまで攻めて、何度も好機をつくる。古田も何度もスペースを突くランでボールを前に運んだ。だが、なかなかトライまで繋がらない。ノックオンやペナルティなどでボールを相手に渡す場面が多くあった。 「自分の深さがコントロールできていなかったり、微妙なキャリーだったり、細かなハンドリングミスだったり…今少し振り返っただけでも、そんな場面が多々思い浮かびます」 後半、インゴール直前のモールでペナルティとなりトライを取り切れなかったことも、自身のミスだと自覚している。 「CTB陣がモールに入るタイミングが悪くて、オフサイドになってしまいました」 ただ、この2つのテストマッチで得たものもあった。 「ディフェンスラインのコントロールは自分でいま最もフォーカスしてるところなのですが 、少しずつできるようになってきました」 ディフェンスのコントロールについて、CTB陣全員で、何度もミーティングを重ねて、相手を分析したという。 長くCTBというポジションでプレーしてきた古田だが、昨季は自信があった部分がうまくいかず、すべてが崩れてしまったような感覚があった。 「1度すべてがリセットされて、再び学び直しすことができた。この試合では、自分の中の殻をひとつ破ることができたような感覚があります」 その言葉どおり、1戦目で何度もオープンサイドを走られたディフェンスは、2戦目では修正され、相手を簡単に走らせるようなことはなかった。 2025年8月には女子ワールドカップがイングランドで開催される。 「まだその前に超えなくてはいけないスモールステップがたくさんあるので、そのステップをひとつひとつ着実に上がって、自分もチームも成長していきたいです」。 アメリカ代表との2試合でも、小さいけれど確実にステップアップすることができた。 9月27日にはWXV(ディビジョン2)で女子南アフリカ代表と対戦する。さらに成長したサクラフィフティーンの姿を楽しみにしたい。 【女子日本代表「第2回 WXV2」試合日程】 ・9月27日16:00KO vs 南アフリカ(南アフリカ/DHLスタジアム) ・10月5日14:00KO vs スコットランド(南アフリカ/アスローン・スポーツスタジアム) ・10月11日16:00KO vs ウエールズ(南アフリカ/アスローン・スポーツスタジアム) ※現地時間 ※WXVは2023年に第1回大会が開催された女子15人制ラグビーの国際大会。詳細は関連リンクから