現在6位 石川遼「邪念なし」で狙う15年ぶり逆転賞金王
男子ゴルフの今季最終戦、日本シリーズJTカップは28日から4日間、東京よみうりCCで開催される。史上最多6人が賞金王の可能性を残す最終戦。15年ぶり2度目のキングを狙う石川遼(33=CASIO)は27日、プロアマ戦後に「僕は優勝してもならない可能性があるので邪念や雑念が入ることなくできる」と冷静に話した。 【画像】男子ゴルフツアー賞金ランク上位6人 賞金ランク6位で優勝してもランク1位の平田が単独2位なら逆転できないが、最終戦での逆転賞金王となれば史上3人目、6位からのタイトルは史上初、15年ぶりの戴冠は最長ブランクとなる。 09年最終戦、賞金ランク1位の石川は初日78を叩き最下位に沈んだ。最終的に19位に入り史上最年少18歳で賞金王を決めたが「前のめりな気持ちを生かすのは難しい」と教訓を得た。同じ轍(てつ)は踏まないつもりだ。 賞金王に届かなくてもランク3位以内なら欧州ツアーの来季出場権を得る。「チャンスがあれば上のレベルの試合に出たい」と参戦の意向。欧州切符もモチベーションに戦う。 《史上最大逆転劇に》石川が09年以来15年ぶりの賞金王返り咲きとなれば、尾崎将司が持つツアー最長ブランク(77→88年)を更新する。複数回戴冠はツアー史上10人目。また詳細な記録が残る85年以降では、最終戦で逆転賞金王となったのはともに2位からの00年片山晋呉、17年宮里優作の2例のみ。賞金ランク6位からは史上最大の逆転劇となる。