アスルクラロ沼津が新体制発表 9人新加入「走れる、強いチームに」
J3沼津は9日、新加入選手の発表会見を沼津市の沼津商工会議所で開いた。多くの主力選手がクラブを去り、大卒6人とフレッシュな顔ぶれがそろった。中山雅史監督は「それぞれの特長をさらにレベルアップさせて、グラウンドで表現してほしい」と期待するとともに、「より細部にこだわり、走れる、強いチームにしていく」と意気込んだ。 昨季の会見時の4人を上回る9人が加入した。MF川村(伊豆の国市出身、流通経済大)とDF井出(富士市出身、金沢星稜大)は、沼津ユースの出身。井出は「自分をしっかりアピールして、育ててもらったクラブに結果で恩返ししたい」と力を込めた。 昨季は終盤までプレーオフ圏内(6位以内)を維持していたが、失速して10位で終了。11得点を挙げたFW和田や、推進力のあるFW津久井、中盤の核となったMF持井らが抜けた穴をどう埋めるかが鍵。守備陣でもサイドバックのDF浜と安在が移籍し、ポジション争いの激化が予想される。和田の背番号27を引き継いだ川村は「絶対にこのクラブに戻るという思いでサッカーをしてきた。得点にこだわっていく」と闘志を燃やした。 高島雄大社長は「今後、ゴールキーパーを1、2人ほど補充する予定。県東部を熱く盛り上げていきたい」とあいさつした。 ■新加入選手コメント MF渡井翔琉(東洋大) チームになじむこと、自分の良さをしっかりアピールすることの両方を意識しながら準備していきたい。 DF三原秀真(愛媛) 走力が持ち味。常にスタメン出場し、チームに貢献したい。 MF藤井建悟(東京農大) 2桁得点2桁アシストが目標。開幕から数字に直結するプレーをしていく。 GK前田宙杜(東洋大) ビルドアップやキックで状況を打開していく自分の持ち味を生かしたい。 DF一丸大地(専修大) 走力を生かしてゴールやアシストに関わる。監督の目指すサッカーの体現者として、チームのトップを走れるよう頑張る。 DF井出龍志(金沢星稜大) ユース時代は複数のポジションをやった。どのポジションでも点に絡める選手になりたい。 MF川村悠祐(流通経済大) 自分のプレーの特長は、サイドでの仕掛け。縦突破からのクロスなどで勝利に貢献したい。 FWウェベルトン(磐田) 得点するためのスプリントや空中戦の強さが武器。監督やフロントの期待に添えるよう、努力したい。
静岡新聞社