【特集】衆院選を検証 ”昨日の友は今日の敵” 新潟4区・因縁の三つどもえ ≪新潟≫
吉報は
手を取り合った仲から選挙戦でライバル同士となったふたり。吉報が届いたのは…… 立憲民主党の米山さんでした。2位の鷲尾さんに2万2000票あまりをつけて2回目の再選を果たしました <米山隆一氏> 「今回の勝利はここにいらっしゃるみなさん、 応援してくれた有権者の皆さん。全4区であり全体すべての人の勝利・気持ちの結果だと思っております」 一方の鷲尾さん。比例代表での復活当選にも届かず涙をのみました。 出口調査の結果をみると米山さんは無党派層のおよそ5割の支持を集めた一方鷲尾さんは1割あまりにとどまりました。 さらに、注目すべきは無所属で出馬した泉田さんが3割の支持を集めた点です。 <米山隆一氏> 「割に泉田さんは与党支持者からも野党支持者からも(票を)取っていてこちらに有利だった」
無所属で出馬 泉田氏
三つ巴のもう一人、無所属で出馬した泉田裕彦さん。自民党の候補としてこれまでに2回衆院選で当選していますが今回は公認が得られず無所属で出馬しました。 <泉田裕彦氏> 私2021年前回の総選挙で某県議からですね、裏金の要求を受けました」 裏金政治の根絶を訴え草の根の選挙戦を展開しました。 泉田さんは鷲尾さんと同じ自民党の一員……その結果鷲尾さんと泉田さんは支持層が重なり票を奪い合う結果になりました。さらに県知事を12年務めた実績があり知名度も高い候補です。 <鷲尾英一郎氏> 「結果から言えばもう少し分析が必要ですけども 影響はあったと思いますし、保守系で一本化できるところが分裂した動きはあろうかと思います」 選挙結果を左右するキーマンとなった泉田さん。長岡市の選挙事務所で落選という結果を見届けました。 <泉田裕彦氏> 「非公認に自民党から2000万円支部に支給されたと……私には1円もきてません。つまり裏金をやった人には支援がいって、裏金を告発した人には1円もこない構造になっていました。12日間大変お世話になりました。ありがとうございました。」 泉田さんは今後の政治活動については「相談して決めたい」としています。 三つ巴の争いが繰り広げられた新潟4区。また新たな因縁がここから生まれていくのでしょうか。