【特集】衆院選を検証 ”昨日の友は今日の敵” 新潟4区・因縁の三つどもえ ≪新潟≫
元総理・選対委員長が応援 鷲尾氏
米山さんが“SNS”ならこちらは“足”で勝負。自民党の鷲尾英一郎さんです。ヘルメットを被り気合十分です。 より近くで有権者と触れ合い人柄や政策を伝えたいと自転車での街宣活動です。自転車選びには鷲尾さんらしいこだわりが…… <鷲尾英一郎氏> 「電動付きだと楽じゃないですか。楽なのはダメです」 その言葉ににじむ政治家としての信念。地元でのあいさつ回りを「ご縁結び」と語る鷲尾さん。旧民主党出身で無所属をへて2019年に自民党に入党しました。 自民党入りの後ろ盾となったのがこの人でした…… <鷲尾英一郎氏> 「官房長官(当時)、パンケーキが好きだった言うじゃないですが本当に好きなんですよ」 菅元総理です。信頼は厚く、菅政権のもとで外務副大臣を務めました。 選挙期間中も鷲尾さんの応援のため出雲崎町を訪れました。 <菅元総理> 「鷲尾英一郎を皆さんの手で今回も国会に送ってください。私どももしっかりと後押しをさせていただきます」 さらにこの人も……党内きっての知名度を誇り、選対委員長を務めた小泉進次郎さんです。 自民党の総裁選で鷲尾さんは小泉さんの推薦人代表を務めました。 <小泉進次郎氏> 「それだけお世話になっている鷲尾さんだからきょうの日程は鷲尾さんのこの会の日程を決めてからほかを組んだんです。私は総裁選で負けましたがこの衆議院選挙で鷲尾さん負かすわけにはいきません」 党の重鎮、幹部の応援を受け分厚い組織戦を展開した鷲尾さん。3年前の前回選は比例代表での当選……自民党の候補として小選挙区で戦うのは今回が初めてです。 選挙戦の最終日……最後の訴えです。 <鷲尾英一郎氏> 「とくに自民党の裏金問題。疑念の目を向けられて大変厳しい。私自身は迷惑な思いだがやっぱり全部一緒くたにみられてしまう」 自民党への逆風のなか、地元選出の国会議員として地域が抱える課題を解決する……そう決意を語ります。 <鷲尾英一郎氏> 「知名度が劣るからなんだ。私はみなさんにむかって長岡じゅうに向かって叫びたい気持ちです。なぜならば政治の本質をしっかりと追求し、みなさんのためになるのはこの私だけだと確信しているからだ」 ただ、その言葉には焦りがにじみます。 <鷲尾英一郎氏> 「本当は勝ちが分かっている選挙を戦いたかった。準備ができていればそういう姿をお見せできたでしょう。しかしそういうことにはならなかった」