ホンダのアドベンチャーバイク「XL750トランザルプ」が早くも進化! 長距離ツーリングにちょうどいい“快適装備”が満載です
扱いやすさはそのままに各所をブラッシュアップ
2023年に国内発売されたホンダ「XL750 トランザルプ」が早くもマイナーチェンジ。2025年のバイク市場を占う上で重要なイタリア・ミラノでの二輪車ショー「EICMA 2024(ミラノショー2024)」でお披露目されました。 【画像】「えっ!…」ツーリングにちょうどいい! これがホンダの新しいアドベンチャーバイクです(20枚)
「XL750 トランザルプ」は、755ccの並列2気筒エンジンを搭載するミドルクラスのアドベンチャーバイク。このモデルについて、バイクやクルマ、自転車などの乗り物を中心に取材・執筆をおこなっているライターの増谷茂樹さんは次のように話します。 「アドベンチャーバイクのカテゴリーには、ホンダの『CRF1100L アフリカツイン』のような大排気量モデルもありますが、近年は扱いやすいミドルクラスの人気が高まっています。 新しい『XL750 トランザルプ』は足つき性もよく、小柄なライダーでも乗りやすいのがポイント。日本国内のツーリングに使うにはちょうどいいサイズです」 新型はエクステリアデザインが一新され、フロントライトがLEDのデュアルプロジェクタータイプに。スクリーンやカウルの形状も改められ、高速道路などを走った際のライダーの快適度も向上しています。 エンジンに大きな変更はありませんが、排気系の刷新でユーロ5+の排ガス規制に対応。オフロードモデルを中心に採用されるユニカム式のSOHC使用で、270度クランクを採用しています。 低中速域でのトルクが豊かで、街中や渋滞中だけでなくオフロードでも扱いやすい特性に仕上がっています。 サスペンションのセッティングも変更されており、200mmのストローク量を持つショーワ製のフロントフォークはダンピングがわずかに抑えられた特性に。 一方、190mmのストローク量を持つショーワ製リアサスペンションはダンピングが向上し、タンデム走行時や荷物積載時の安定性を高めています。 メーターも変更されており、5インチのTFTカラーディスプレイに。視認性が高まっただけでなくナビゲーション表示にも対応しているので、知らない道に踏み込むツーリングでの利便性も向上しています。 同じミドルクラスのアドベンチャーバイクの中でも、ツーリングに適した特性を持つホンダ「XL750 トランザルプ」。新型の国内導入時期や価格などは未定ですが、日本市場への早期導入に期待したい1台です。 ●製品仕様 ・サイズ:全長2035×全幅838×全高1455mm ・ホイールベース:1560mm ・シート高:850mm ・車両重量:210kg ・エンジン:水冷並列2気筒SOHC ・総排気量:755cc ・最高出力:91.8ps/9500rpm ・最大トルク:75Nm/7250rpm
増谷茂樹