屋久島「吉田ふれあい館」で「ねっか かたーんか みんなでワイワイ よいら市」
「ねっか かたーんか みんなでワイワイ よいら市」が11月24日、「吉田ふれあい館」(屋久島町吉田)で開催された。(屋久島経済新聞) 【写真】買い物客のおしゃべりでにぎやかな館内 「よいら」は「吉田」、「ねっか かたーんか」は「みんな参加しませんか、語りませんか」を意味する、吉田地方の方言。吉田集落は屋久島北部にあり、人口122人、73世帯(2024年9月現在)が住む。この日は、屋久島各地から15の事業者や団体が出店し、多くの来場者でにぎわった。 吉田集落からは野菜の「やまぐち農園」、水産加工品の「日高水産」、スイーツの「twinkle(ツインクル)」、手作り雑貨のワークショップ「ミミリボン」が出店した。隣の永田集落からは「柴とうふ店」、「永田の塩えん」、一湊集落からは「一湊食堂」など近隣の事業者も出店のほか、地元で収穫された野菜や花、郷土菓子の販売やリサイクルコーナーも設けられた。 2021年に吉田集落にUターンした「やまぐち農園」の山口しおりさんはコロナ禍以降、行事が減り、さらに人口減少と高齢化で行事の再開が難しくなっていることから、高齢者に外出の機会を設けられないかと同イベントを企画。子ども同士が同級生という山路香寿美さん、田中なつみさん2人の賛同を得て、共に運営している。 山口さんは「同じ集落に住んでいても、生活時間が違って、顔を合わせる機会のない人もたくさんいる。みんなで集まるイベントを開催することで、高齢者の困りごとや要望を聞いたり、生活に役立てたり片付けをしたりするきっかけになれば。主体は吉田集落の住民という基本を大切にしたい」と話す。
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