宮古島市の殺人事件 週末の朝、住宅街は騒然 交際男性を刺殺した容疑で35歳女を緊急逮捕 容疑者と被害者、2人でよく飼い犬と散歩
■週末の朝 住宅街騒然
県警は21日、宮古島市内の集合住宅で交際相手の40代男性を刺殺したとして同市の自称飲食店従業員の容疑者(35)を殺人容疑で緊急逮捕した。容疑者は被害男性と同居していたとみられ、調べに対し、刃物で刺した行為は認めているが、殺意については否認しているという。 【写真】店主が殺害された人気店「おでん東大」で閉店のお知らせが張られた店頭 県警によると、容疑者は21日午前5時ごろ、宮古島市平良下里の集合住宅の一室で、交際相手(41)の胸部を刃物で突き刺すなどして、殺害した疑いがある。午前8時10分ごろ「2、3時間前に同居人を刺した」と容疑者本人から110番通報があり、現場に駆け付けた救急隊員が約15分後、その場で死亡を確認した。 2021~22年には、容疑者と被害男性の交際関係を巡るトラブルで警察が対応したケースがあったという。県警が詳しい状況を調べている。
【宮古島】宮古島市平良下里にある住宅街の集合住宅で21日に起こった殺人事件。午前8時過ぎ、パトカーや救急車がサイレンを鳴らしながら集まり、現場周辺は数百メートルにわたって交通規制された。週末の朝から騒然とした雰囲気となり、住民らが不安な様子で見守った。 近隣住民によると、容疑者と被害者は集合住宅の3階に同居し、普段から2人でよく2匹の飼い犬と散歩していた。 高校が近くにあり、休日でなければ通学時間と重なっていた。60代男性は「最初は交通事故かと思った。こんなに近い所で殺人事件が起こるとは。通学路なので怖い」と話した。 集合住宅の隣の店舗で出勤直後にパトカーの音を聞いた30代女性は容疑者が働く居酒屋に通っていたといい「すごくいい感じで接客してくれていた」と話した。(宮古支局・當山学)